江戸の歴史と食文化を色濃く残す東京・日本橋。この街を支える老舗の若き主人たちは、今熱い想いに満ちています。それは、2020年に向け、街ぐるみで取り組む「糖質オフ」プロジェクト。
伝統を守りながらも時流に合わせた柔軟な変化を取り入れ、次の世代につなげることこそ「江戸前」。そんな心意気が新しい潮流を生み出しました。
今回は日本橋にある「うなぎ割烹 大江戸」の湧井浩之さんが考案した、糖質ゼロのヘルシーなうなぎ料理をご紹介します。(
前回の、江戸前「糖質オフ」昼膳 第1回はこちらから。)
うなぎ割烹 大江戸 湧井浩之さん「うなぎはもともと糖質ゼロ。主役のうな丼にひと工夫を加えました」
創業1800年のうなぎ割烹「大江戸」。当代のご主人・湧井浩之さんで10代目となる、まさに老舗です。
そして今回の「日本橋糖質オフプロジェクト」を牽引する日本橋料理飲食業組合の青年部「三四四会」会長も務めることから、おのずと糖質オフメニューの開発にも力が入ります。
「そもそも“江戸前”という言葉は、うなぎ店から生まれたもの。このあたりが上質なうなぎの産地だったのでしょうね」。
うなぎ自体はほぼ糖質はゼロ。合わせるご飯の量が調整すべきポイントです。
「メインに『うな茶』をご用意しました。最初はうな丼として、次はだし入りのお茶をかけて。通常の4分の1程度とご飯は少なめですが、吸い茶でボリュームが増えるため、程よい満足度に仕上がったのでは」。
醬油やみりんなどがベースとなっている代々続く秘伝のたれも、もちろんそのまま使われています。真夏のうなぎで暑気払い、しかも糖質オフというダブルに嬉しい昼膳です。