大阪ウエルネス革命 第2回(全5回) 2025日本万国博覧会の開催が決定し、熱い視線と大きな期待が集まる大阪。世界中で長寿化が進行する中、万博では「健康」が重要なテーマの一つです。 そして“粉もん”文化が浸透する食の街でも今、低糖質化への挑戦が始まっています。ゆるやかな糖質制限食で、より美しく、健康寿命を延ばす。万博に向け、大阪の食はさらに進化し続けます。
前回の記事はこちら>> つるとんたん全店の総料理長を務める三井秀和さん(右)。山田先生(左)の「完璧な献立ですね」のお言葉ににっこり。始まりも締めも、香り豊かな自家製低糖質うどんで
「つるとんたん 北新地本通り 琴しょう楼」
大阪と聞いて、「おうどん」を思い浮かべる方も多いのでは。
小麦粉主体のうどんは低糖質から縁遠いものと思われがちですが、名うどん店「つるとんたん」では、いち早くオリジナルの低糖質麺の開発に着手していました。
「健康に敏感な時代が訪れる、と5年ほど前から全社を挙げて低糖質麺に取り組みました」と料理長の三井秀和さん。
試行錯誤の結果、食物繊維と小麦の表皮(ふすまと呼ばれる個所)を使用することで、糖質60パーセントオフの香り豊かなオリジナル麺が誕生。通常のメニューも、「ロカボ麺」に変更可として、好評を博しています。
カウンターをはじめ、大広間、掘りごたつ席などTPOに合わせた利用ができる、北新地本通り 琴しょう楼店。そして今回、ほかの献立もより低糖質に特化した「家庭画報 特製低糖質コース」がお目見えしました。コースに2回、先附と締めで登場する低糖質うどんは合計して220グラム。
締めは油かすや牛肉など油分を持つ素材と合わせた、満足感を得られる3種のうどんからのセレクトです。
次ページでコースの詳細をご紹介します。