20代の集大成となるシェイクスピア作品
コート、Tシャツ、パンツ/Scye(マスターピースショールーム)岡田将生さんが、シェイクスピアの代表作の一つ『ハムレット』に挑む。
演じるのは、父が叔父に謀殺されたことを知り、苦悩の末に復讐を誓うデンマーク王子ハムレット。英国ロイヤル・ナショナル・シアターの気鋭サイモン・ゴドウィンが演出する。
「僕がやってもいいんだろうかと思いながらも、お話をいただいたときは、泣きそうになるぐらい嬉しくて」と岡田さん。
実は、約5年前の初舞台『皆既食〜Total Eclipse〜』で、今は亡き蜷川幸雄氏に演出を受けた際に“君といつかシェイクスピアをやりたい”といわれて以来、シェイクスピア作品への思いを少しずつ募らせていたのだそう。
長い独白を含む膨大な台詞量で知られる役だけに不安もあるが、昨年のNHKドラマ『昭和元禄落語心中』で落語家の役を演じきったことが、「やれるかもしれない」という自信につながった。
役柄が持つ「激しくて繊細で、熱いものは、自分にもあると感じた」ことも、挑戦を後押ししたという。
「やりがいがある役をいただけるのは、嬉しいこと。聞かせる台詞が多いこともあって、自分に酔ってしまいがちな役ではありますが、そうはしたくないなと思っています。ハムレットにとっての正義は何なのか?ということも含めて、稽古場でサイモンさんと一緒にたくさんのことを見つけていきたいです」