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ソロコンサート『世界のうた』を開催。坂東玉三郎さんが語る歌への思い

2019.04.23

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シンガーとして挑む、新境地



その高い表現力と音域の広い豊かな歌声で、シンガーとしても高い評価を得ている玉三郎さん。実は1995年にもシャンソンのアルバムをリリースしている。写真/岡本隆史

坂東玉三郎さんが、5月に初めて日生劇場でソロコンサートを開催。『世界のうた』と題して、熊本、京都、福井でも公演を行います。発声の勉強を機に、2011年以降、コンサートなどでたびたび歌声を披露してきた玉三郎さん。歌に対する思いなどを伺いました。


――全国4か所で開催される『世界のうた』。どのようなコンサートになるのでしょうか。

今まで聴いてきた歌の中で自分が好きだったものを、2部構成で20曲ぐらい歌わせていただこうと考えています。日本の曲も少し歌いますし、シャンソン、それからミュージカルナンバーも。そんなふうに色々な歌が入っているというところから、『世界のうた』というタイトルにしました。日生劇場での歌のソロ公演は初めてなので、不安もありますけれども、演出家や演奏家とも相談し、皆さまに心を込めたものをお送りできればと思っております。

――具体的な曲目を、いくつか教えていただけますか。

井上陽水さんの曲を、初めて3曲ほど歌わせていただきます。僕の世代にとって陽水さんの音楽は、切っても切れないものではないでしょうか。少なくとも僕のそばにはいつもありました。特に今回歌う「つめたい部屋の世界地図」(1972年)は、よく聴いていた曲です。自分の部屋でひとり、旅がしたいと思い、海を船で行くところを思い描く……というような抽象的な歌詞が素敵で、自分の人生とリンクするところがあり、とても惹かれました。
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