365日美と健康のお悩み相談室 毎日更新の美容&健康のコラム連載。今知りたい気になる話題から、すぐに試せるテクニックなど、美容と健康のプロが皆さんのお悩みに答えます。
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ゲストの一覧 【お悩み】ダイエット中は、砂糖は抜かなければだめですか?
甘いものが大好きなので、なかなかダイエットが成功しません。やはり、砂糖は抜かなければダメですか?
【回答】選ぶなら体にやさしい天然甘味料を
砂糖はダイエットを阻むだけでなく、健康と美容にも悪影響があるそう。医学博士でありアンチエイジングドクターの日比野佐和子先生の著書『40歳からの食べ方レッスン 習慣力で若返る!』より紹介します。
「砂糖をとり過ぎると、糖毒性といって体内の炎症を引き起こすなど、健康と美容に悪影響をもたらしますから注意が必要です。40代からは甘いお菓子などは控え、味覚を無糖に慣れさせるよう変えていくことが大切です」(日比野先生)
低GIの天然甘味料を選んで「私自身、ふだんから料理にみりんや砂糖などの甘味料はほとんど使わず、食材の天然の甘みを生かすよう調理しています。甘いお菓子は一切とりません。
どうしても甘みがほしいときには、体にやさしい低GIの天然甘味料を選びましょう。おすすめなのは、ココナッツシュガーとてんさい糖。自然のやさしい甘みであるばかりか、腸内環境を整え、健康効果をもたらします。
ココナッツシュガーは、ココナッツの花の蕾からとれる蜜を煮詰めて乾燥させたもので、黒糖に似た香ばしさが特徴です。健康維持に必要なカリウムやマグネシウム、鉄分、亜鉛など、ミネラルを豊富に含むほか、水溶性食物繊維イヌリンが腸内環境を整え、ビタミンB群と17種類のアミノ酸が睡眠不足やストレスの軽減に役立ちます」(日比野先生)
発がん性が指摘される人工甘味料は避ける「また、てんさい糖は、ビート糖や砂糖大根ともいわれ、北海道産のてんさいが原料です。てんさい糖にはオリゴ糖が含まれ、ビフィズス菌など腸内の善玉菌をふやす作用にすぐれています。また、カリウムやカルシウム等のミネラルも含まれています。
ココナッツシュガーやてんさい糖は、ゆっくりと分解されるため、急激な血糖値の上昇がなく、体への負担が少ないといえます。
なお、カロリーオフの人工甘味料として知られるアスパルテームは、発がん性が指摘されていますから、要注意です」
どうしても甘いものが我慢できないときは、低GIの天然甘味料を上手に使い、美と健康を保ってくださいね。
日比野佐和子/Sawako Hibino
医学博士。アンチエイジングドクター(日本抗加齢医学会専門医)。内科医、皮膚科医、眼科医。大阪大学医学部大学院医学系研究科臨床遺伝子治療学講座特任准教授。
現代医療の立場を踏まえ、欧米のアンチエイジング医学、中医学、アロマセラピーなどを取り入れた実際的な診療で定評がある「結果を出すドクター」。
イラスト/umao 編集協力/山岸美夕紀
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