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withコロナ時代、全身の健康に関係する「血管」を若く保つ!

2020.12.23

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withコロナ時代の健康術 第1回(01) withコロナの新しい生活様式で生きなければならないこの時代に、50代以降から衰えやすくなる器官や機能を取り上げ、健康を保つための方法を紹介します。今回は「全身の健康に関係する血管を若く保つ」をテーマに千葉大学医学部附属病院病院長の横手幸太郎先生にお話を伺いました。

血管の病気がある人は特にコロナ感染に注意を


千葉大学医学部附属病院病院長で血管の病気に詳しい横手幸太郎先生は「新型コロナウイルス感染症は、血管とも大きなかかわりを持っています」と語ります。

〔解説してくださるかた〕横手幸太郎(よこて・こうたろう)先生
横手幸太郎先生


千葉大学医学部附属病院 病院長
同大学大学院医学研究院 内分泌代謝・血液・老年内科学 教授
1962年生まれ。88年千葉大学医学部卒業。96年スウェーデン国立ウプサラ大学大学院博士課程修了。2009年に千葉大学大学院医学研究院細胞治療内科学講座(19年に内分泌代謝・血液・老年内科学講座に名称変更)教授に就任。11年から同大学医学部附属病院副病院長。20年4月から病院長、同大学副学長に就任。


「心臓病や脳血管障害といった動脈の病気の患者さんは新型コロナウイルスに感染したときに重症化しやすいことがわかっています。世界で最初の流行地となった中国・武漢市のデータでは、集中治療を受けた患者さんの約25パーセントが心臓病、約16. 7パーセントが脳血管障害を持っていました」

また、新型コロナウイルスが微小血管に炎症や血栓を起こしやすくすることも明らかになっています。「感染症自体が軽症であっても肺炎が起こる例があることが知られており、重症例では人工呼吸器が必要になることもあります。加えて肺以外にも脳や心臓、腸管などにも症状が出ることがわかっています」。

高血圧の治療薬であるACE阻害薬と、新型コロナウイルスが感染する細胞表面の受容体が似ていることから、この薬を飲んでいる人は感染しやすくなるのではないかとの仮説が出ましたが、「これについては証明されていません」とのこと。

いずれにしても、「血管の病気を持つ人は、3密を避ける、不要な外出を控える、手洗い励行といった感染予防を引き続き行いながら、一方で定期的な受診はきちんと続けてほしい」と横手先生は話します。

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