夏の土用
丑の日に摂りたい“う”の滋養滋味
絵・文=鮫島純子(エッセイスト)
“土用”とは中国の陰陽五行説に由来する、立春・立夏・立秋・立冬の前の18日間を指す言葉です。
この時期は心身に不調が起きやすい季節の変わり目でもあり、日本ではとくに夏の土用の丑の日に、厳しい暑さを乗り越えようと“う”の付く鰻や瓜、梅、そして近年では馬や牛の肉などを摂る風習がみられます。
なかでも鰻には豊富なたんぱく質やビタミン、ミネラル、それに脳の働きを促すと言われる良質な魚油のDHA、EPAなどが含まれているとか。
夏に限らず、四季折々に食卓に並ぶ海や山の幸の恵みに、感謝しながら頂きたいと改めて思います。
『家庭画報』2021年7月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。