書・文=コシノジュンコ(デザイナー)
美しいものには誰でも憧れる。春なら桜もいいし梅もいい。真赤な夕日が沈んでいく景色や、冠雪した富士山の佇まい……。
例えば私は、卵のシルエットや、太陽によってできる影も美しいと思う。そんな発見をしたときは感動して、とても楽しい気持ちになります。
美しいものに、ルールや定義はありません。どこにでもあるものですが、そういう目を持たないと、何も美しいと思わないもの。当たり前だと思うと見過ごしてしまう。
だから、美しいものを発見した人が得ね。美しいものを見ることによって人は目も輝くし、ポジティブに、前向きになれるんです。
撮影/家庭画報本誌・大見謝星斗
『家庭画報』2022年3月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。