【問題】
貴石と半貴石の違いについて、正しい説明はどれでしょうか。
(1) まったく同じ
(2) 美しいのが貴石、それより美しくないのが半貴石
(3) 高価なのが貴石、それより安いのが半貴石
「貴石」も「半貴石」も、人間の都合だけで決められたといっていい言葉です。どちらも色石と呼ばれる色のある宝石についてのみ使われます。
貴石という貴の字は貴重を略したもの、半貴石というのは、貴重さが半分のものと思ってくださって間違いないでしょう。 ある意味とてもわかりやすい表現なので、広く使われていますね。
普通、貴石と呼ばれるのは、ルビー、サファイア、エメラルドの3種で、これに東洋を中心として翡翠、アレキサンドライト、キャッツアイを加える場合もあります。
それ以外の色石、つまりアメシスト、ガーネット、トルコ石、トルマリン、オパール、シトリンなどと言った宝石は、価格的に貴石の半分以下ですから、半貴石として扱います。
もちろん、貴石と半貴石では採れる量に決定的な差がありますから、経済学でいう需要と供給から、両者の間には価格差が出ているのかもしれません。
ですが、宝石として美しいかどうかとは関わりがない言葉です。
【正解】3
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写真/PIXTA 文/山口 遼(宝石・宝飾史研究家)