【問題】18金（K18）、24金（K24）などで表される金の純度を、金性（きんしょう）といいます。ジュエリーの金性について正しい説明はどれでしょう。
（1）金性は国によって完全に異なる。だからジュエリーに刻印された金性を見れば、作った国が分かる
（2）金性は国ではなく、ジュエリーの作り手によって違いがある
（3）金性と国は完全に一致はしないが、国ごとに好みの金性がある
国と金性とが完全に一致するということはないのですが、国によって好まれる、あるいは多用される金性というのはあります。
14金（K14）を標準的に使うのは、日本、アメリカ、ロシアです。フランス、イタリアなどは18金（K18）が標準です。
もちろん、日本やアメリカ，英国でも18金というのはあります。
英国はジュエリーの世界でも変わり者でして、他の国にはまずない、15金（K15）と9金（K9）というのがあります。
ここでいう14とか18は、純金を24とした時の比率で、千分比で表しますと、14金は585、18金は750、15金は625、9金は375と刻印されることもあります。
変わっているのはロシアで、4倍した数字を使う、つまり14金は56、18金は72と打刻されています。
この中で、9金は金とは言えませんよね。24分の9だけが金ですから、金じゃない金属のほうが多い。しかし英国では金として打刻が許されています。不思議ですね。
【答え】3
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写真／PIXTA 文／山口 遼（宝石･宝飾史研究家）
