【問題】
ボトルを開けるとコルクにカビが。飲んでも大丈夫?
文/谷 宏美(ワインライター、J.S.A.認定ワインエキスパート)
ボトルの口の部分を覆っているアルミのキャップシールをはずすと、口の部分やコルクの表面に青いカビが生えていることがあります。
びっくりするかもしれませんが、湿度の高いワインセラーなどで長期間保存するとカビが生えることがあります。それだけで劣化だと判断せずに、まずはワインを開けましょう。コルクを抜いたら、ほかの部分にもカビがあるかを見て、さらにコルクが液面に接していた部分を鼻に近づけて香りを確かめます。カビ臭くなければ大丈夫。念のためグラスに注いでワインそのもののアロマをチェックして、ワインが健全なことを確かめたら、グラスに注いで楽しみましょう。
コルクの表面が、保管場所の湿度や長期の熟成によりカビがつくのはダメージではありません。けれど、濡れたぞうきんや湿った段ボールのような匂いがしたら、それはコルクの質によって劣化した「ブショネ」と呼ばれる状態。ブショネと認められれば不良品として交換してもらえるので、飲まずに同じコルクで栓をして、買ったお店に相談をしましょう。
【答え】ワインそのものがカビ臭くなければ、飲んでも差し支えありません。
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写真/PIXTA 協力/
奥山 久美子(アカデミー・デュ・ヴァン 副校長)