新たなる時代の幕開け。まっさらなこころで、
柔らかな朝日が照らす美しき世界を見にゆこう
文/川野泰周(林香寺住職・精神科医)新しい時代の到来を感じさせる1年が幕を開けました。
江戸時代、臨済宗中興の祖と呼ばれた白隠禅師は「正念工夫(しょうねんくふう)」、つまり心を清らかにして世界をあるがままに見ることの大切さを説きました。
あふれ返る情報に翻弄される現代の日々、ときにはそっと目を閉じて、あるがままの自然な呼吸を感じてみてはいかがでしょう。
ほら。晴朗なる冬空に、世界の人々が楽しげに語らう声が、いのちを育む地球の静かな息吹が、聴こえてきませんか。
『家庭画報』2020年1月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。