本当の豊かさ宿る「昭和遺産」 第1回(全14回) 世の中は、デジタル化、スピード化が急速に進み、私たちの暮らしはますます便利で快適なものになりました。しかし、はたして私たちは幸せを手にすることができたといえるのでしょうか。私たちの暮らしはどこかで、大切なものを置き忘れてしまっていないでしょうか。義理人情に厚く、おせっかいで、濃密な人間関係に支えられた昭和という時代。どこか不器用でアナログな“昭和”を見つめることで、合理性一辺倒ではない、暮らしの豊かさを再発見していきます。
懐かしい「昭和遺産」を訪ねて
写真/佐藤哲郎・アフロエッフェル塔より高い「昭和の金字塔」
東京タワー(昭和33年開業)
家庭画報本誌の創刊と同じ昭和33年の開業。エッフェル塔を超える高さ333メートルは、自立鉄塔としては当時世界一。東京タワーは本格的なテレビ時代の幕開けを告げると同時に、日本の高度経済成長のシンボルとなった「昭和の金字塔」。
本誌が考える【昭和遺産】とは、昭和時代に生み出されたもの、もしくは昭和時代に広く一般に親しまれたもので、次世代へ継承したいモノ、コト、場所を指します。
『家庭画報』2020年8月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。