カルチャー&ホビー

洗いざらしの心で、今ここを生きる「洗心無垢」【心を整える言葉・10月】文/川野泰周

2020.10.06

  • facebook
  • line
  • twitter

洗心無垢(せんしんむく)

洗心無垢

洗いざらしの心で、今ここを生きる


文/川野泰周(林香寺住職・精神科医)

曹洞宗のお坊さんだった祖父が風呂場のタイルに書いた言葉です。


幼い頃の私は、祖父が住職をしていた龍珠院というお寺で、一日中汗まみれになって遊び、夕方になるといつもその四字を眺めながら湯船に浸かっては、子供ながらに「いい言葉だなぁ」と感じていました。

生まれた時は純真無垢な人間の心は、生い立ちや社会経験とともに、固定観念という名の絵の具で色付けされてゆきます。

でもきっと私たちはいくつになってからでも、石鹼で身体を洗うがごとく、この心を洗い清めることができる。

地域の人たちに永く慕われた、祖父からのメッセージです。
『家庭画報』2020年10月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
  • facebook
  • line
  • twitter

12星座占い今日のわたし

全体ランキング&仕事、お金、愛情…
今日のあなたの運勢は?

2024 / 11 / 21

他の星座を見る

Keyword

注目キーワード

Pick up

注目記事
12星座占い今日のわたし

全体ランキング&仕事、お金、愛情…
今日のあなたの運勢は?

2024 / 11 / 21

他の星座を見る