名工・服部一郎さんが紙や粘土、竹、布などを使って見事な技で作り上げた「江戸小物細工」の飾り物。後編では、長唄演奏家の稀音家(きねや)義丸さんと犬飼昌子さんご夫妻が長年にわたって集め、今も手元で慈しんでいるコレクションをフォトギャラリーでたっぷりとご紹介します。
・〔前編〕
コレクションをはじめたきっかけ、そして服部一郎さんとは?>>「私が集めました!」
右:長唄演奏家・邦楽研究者 稀音家義丸(きねや・よしまる)さん 1930年東京都生まれ。父は長唄研精会三味線方稀音家和喜次郎。/左:長唄演奏家・雛人形収集 犬飼昌子(いぬかい・まさこ)さん 1934年東京都生まれ。63年「長唄稀音会」所属。93年ご主人と「稀音家義丸之会」を結成、公演多数。これまで集めた雛人形を博物館へ寄贈。
「稀代のミニチュア職人」
江戸小物細工職人 服部一郎(はっとり・いちろう)さん
東京生まれ。葛飾区の伝統工芸士。高校卒業後、祖父、父の跡を継ぎ、職人となる。2年に1度程度、銀座松屋にて個展を開催。まめに書物に当たり、再現することが多いが、「こういうのがあれば、こんな形だろう」と想像で作るものもある。 写真提供/西島 聡 『ときめき』は50代以上の知的好奇心旺盛な女性に向けた季刊の雑誌です。そこが知りたかった、いまさら人に聞けない……という悩みに明快にお応えする一冊です。 別冊家庭画報『ときめき』 2017春号
撮影 齋藤幹朗 取材・文 宮本 柊
別冊家庭画報『ときめき』 2017春号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。