おうちで免疫アップ 人は心身がゆったりと落ち着き、楽しい気持ちになると、副交感神経の働きにより免疫力が高まるといわれています。心がときめく人のインタビュー、心がじんわりと温かくなる本と音楽など、家庭画報のナビゲーターがとっておきの情報を選んでくれました。
前回の記事はこちら>> 1人の時間を心豊かに過ごすために♪
ナビゲーター・文/清水ミチコ(しみず みちこ)タレント。岐阜県出身。1983年、ラジオ番組の構成作家から次第に出演もするようになり、86年「渋谷ジァン・ジァン」にて初ライブ。翌年フジテレビ系『笑っていいとも!』で全国区デビュー、同年CDデビューも果たす。以後、独特のものまねと上質な音楽パロディで注目され、幅広い分野で活躍中。毎年の日本武道館公演も恒例。CDに『趣味の演芸』(ソニーミュージック)など。
沈静作用が魅力。グールドのピアノ
ソニーミュージック 1600円+税グレン・グールド
『J.S. バッハ:インヴェンションとシンフォニア/イギリス組曲第1番』
昔の録音なので、当然、演奏の音質は悪いのに、ペダルを踏む音や息遣いが聴こえてきて生々しいほど。彼がいかにバッハを好きだったかがわかります。
個人的には、彼の演奏を聴くたびに落ち着きを取り戻せるので、ライブの本番前などに聴いています。普通、音楽には興奮・高揚作用があるけど、私にはちょっとした精神安定剤です。
フジコさんの人間性が見える名盤!
ビクターエンタテインメント 2900円+税 写真提供:ビクターエンタテインメント
フジコ・ヘミング
『奇蹟のカンパネラ』
迫力のある表現や儚げなピアノの音に、大胆であり、また繊細でもある人間性が見えてくる名演。人は音楽に感動するようで、結局は演奏する人に惹かれているんですねえ。
ちなみに、私はフジコ・ヘミングさんご本人も大好きで、彼女のものまねが我ながらうまいのですが、どこでやってもシーン──。これぞ宝の持ち腐れです。
多様な自然の水流音に心が洗われる
ディジフュージョン・ジャパン 1200円+税『屋久島 ナチュラルサウンド(自然音)』
親友からLINEで教えてもらったこのサウンドは、今聴くにはうってつけのデジタルコンテンツ。
鳥の声、川のせせらぎ、波の音、雨の森、湧き水の音など、屋久島に流れる自然の音がジャンル別に収録されているだけ。にもかかわらず、水流音を聴いているだけで脳の中にまで音が流れ込み、心身を洗浄してくれるかのようです。
こわばった心をほぐすような1枚
ソニー・ミュージックダイレクト 1800円+税矢野顕子
『ピアノ・ナイトリィ』
閉塞感や孤独感を感じるこのご時世に、応援ソングやパレードみたいな励ましの歌は、かえって虚しく感じてしまう私。
その点、このアルバムは、いつの間にか孤高であることの強さや尊さが、緊張をほぐしてくれるかのように伝わってきます。ピアノが上手いのはもちろんですが、感情を揺さぶるような歌声にも癒されます。
表示価格はすべて税抜きです。
『家庭画報』2020年7月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。