《KEYS TO OPEN THE SKIES》2016年 作=オノ・ヨーコ サイズ=background 19.1×25.4×1.9センチ keys:11.4センチ ⒸYoko Ono選・文/住谷晃一郎(美術評論家)1966年ロンドンのインディカ・ギャラリーのオノ・ヨーコの個展に出品された「天井の絵/イエス(YES)・ペインティング」。
白いはしごを登り、天井近くに取り付けられたキャンバスを、そこから吊り下げられた虫メガネでのぞくと小さく書かれた「YES」という文字に出合う。
この作品を見たジョン・レノンが心を動かされたのが、ジョンとヨーコの初めての出会いであった。
「KEYS TO OPEN THE SKIES」(空を開けるガラスの鍵)の透明な鍵は、何を解き明かすことを示唆しているのであろうか。
「空の美しさにかなうアートなんてあるのだろうか」とは、オノ・ヨーコの有名なフレーズである。
空も無限だけれど、私たちも内側に無限の力を持っている。私たちの中にあるその力に気づいてもらえたらと以前、個展に際してのインタビューの中で語っている。
協力=小山登美夫ギャラリー
『家庭画報』2020年8月号掲載。
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