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【茶の湯の“銘”の物語】10月・紅心宗慶茶杓 数寄

2020.10.05

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紅心宗慶茶杓

紅心宗慶茶杓

数寄


数寄の道 好きなればこそ 七十路の坂をのぼりて すきをこそ知る


選・文/小堀宗実(遠州茶道宗家13世家元)


10月は、茶の湯では名残と呼び、晩秋から初冬への移ろいを感じる風情ある季節である。

虫喰いは、不足美の象徴であり、利休、織部、遠州、石州ら名人たちも、必ず虫喰いの茶杓を作っている。

先代も古稀の歳にわずかな虫喰いのある竹で茶杓を削り、名人の仲間入りを果たした。茶人の気概がここにある。
撮影=本誌・西山 航

『家庭画報』2020年10月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
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