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【茶の湯の“銘”の物語】12月・瀬戸飛鳥川手茶入 あすか河

2020.12.07

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瀬戸飛鳥川手茶入 あすか河

瀬戸飛鳥川手茶入

あすか河


選・文/小堀宗実(遠州茶道宗家13世家元)


飛鳥川は急流で有名で、古歌に詠まれてきた。

遠州は若年の頃に目にした茶入を、後年再び目にした際、「昨日といい今日とくらして飛鳥川流れて早き月日なりけり」の銘をつけ、月日の流れの早さと自身の人生を重ねた。

この茶入も本歌茶入と同じときに出来たもので、「あすか河淵瀬もわかす底清き人の心をうつしてもかな」の和歌が添っている。
撮影/本誌・西山 航

『家庭画報』2020年12月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
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