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プロに聞く、香りの売れ筋と2021年トレンド。最旬ワードは「空気感・開放感・自分のために」

2021.03.18

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365日美と健康のお悩み相談室 毎日更新の美容&健康のコラム連載。今知りたい気になる話題から、すぐに試せるテクニックなど、美容と健康のプロが皆さんのお悩みに答えます。記事一覧ゲストの一覧

【お悩み】新しい生活様式のなかで、上手に香りを楽しみたいです


自宅で過ごす日が増えました。香りで生活にメリハリをつけたいです。

【回答】“自分のために”を念頭に選んでみましょう


「2020年は、誰もが予測しなかった変化の1年でした。フレグランスの売れ行きにも、これまでにない変化がありました」とは、ブルーベル・ジャパンでパルファム コンサルタントを務める小磯良江さん。




売れ筋は、外に向けた香りではなく、自分のための香り

香水には、ファッションと同様、自分を装い、相手に対して印象づけるはたらきがあります。「いわゆる、香りによるコミュニケーションですね。これまでは、そんな“外に向けてアピールするための香り”を選ぶ方が多かったのですが、コロナ禍では“自分のために選ぶ”方向への変化が見られました」と小磯さん。

自分自身がいかに心地よくいられるか?がカギに

その変化の理由はなんでしょうか?

「ステイホームが推奨されるなかで、感覚的な刺激を求めている方が多いのだと想像しています。部屋の中で過ごす時間が増え、外の雰囲気を感じたい、気分を変えたい、少しでもテンションを上げたい……あ、香りがあった!というように」(小磯さん)

“部屋の外の世界”を思わせる、軽やかでフレッシュな香りが人気

「そのせいでしょうか、コロナ禍で人気が集まった香りのキーワードは、戸外を感じさせるような“空気感・解放感”、そして自分自身と優しく向き合えるような“落ち着き”。香りのタイプでいえば、フローラルフレッシュやシトラス、軽いウッディシプレです。この傾向は、2021年も続くと予想しています」(小磯さん)

自宅で過ごすときは、足首や膝の裏など、ウエストより下の箇所に、計2プッシュを目安につけて。

「外出するときには、ルームスプレーのように玄関にシュッとひと吹き。帰ってきたときに、素敵な香りが出迎えてくれますよ」(小磯さん)

おすすめアイテム

小磯良江/Yoshie Koiso

フレグランス業界で20年に渡り活躍する香りのスペシャリスト。海外ファッション&ビューティブランドのディストリビューター、ブルーベル・ジャパンにて、パルファムコンサルタントとして香水の販売員「パルファム ソムリエール」のトレーニングを担当し、広範な香水の知識やカウンセリングスキルを持つ販売スタッフを育成。イベントの出演やメディア取材など、香りの啓蒙活動にも力を入れる。
イラスト/umao 取材・文/佐野有子
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