新しいことを始めたい春。美容面では「守りの態勢」を整えたい時期です

【お悩み】新しい化粧品にトライしたいが、肌のゆらぎが心配

新しいスキンケアで気分を一新したいのですが、春先は肌が不安定になりやすいです。

【回答】“肌の履歴”を振り返り、不安があれば、ドラスティックな挑戦は見送って

新年度を前に、ファッションもビューティも一気にアップデートしたくなりますが、「肌の状態に不安がある場合は、慎重に」とおっしゃるのは、石井クリニック院長で形成外科医の今野みどり先生です。


寒さがゆるみ、皮脂分泌が活発に

寒く乾ききった季節を経て、暖かな日が増えてくると、皮脂腺の活動が活発になります。

「肌の上では、乾燥と過剰な皮脂が混在する状態に。顔だけでなく、背中や胸もとなどにもニキビができやすくなります。個人差が大きいですが、春先は、肌が不安定になりやすいといえるでしょう」（今野先生）

2月から4月にかけて、紫外線量もぐんぐん増加

また、あらゆる肌ダメージの元凶である紫外線は、2月から増え始め、4月には真夏並みになるといいます。来るべき紫外線のシーズンに向け、肌の基礎体力を育み、“守りの態勢”を整えたい時期でもあります。

「当然、肌の調子が絶好調であれば、新しい化粧品に美容医療など、どんなチャレンジもOKですが、“肌の履歴”を思い出してみてください。季節の変わり目にトラブルが出やすいなど、毎年この時期は……と、思い当たる節がある場合は、大胆なチャレンジは肌が落ち着いてからに」（今野先生）

年齢を重ねた肌は、経験を重ねた肌でもあります。季節の得意不得意を把握し直して“守るか攻めるか、”経験から先手を読み、納得のいく美肌プランを立てたいですね。