365日美と健康のお悩み相談室 毎日更新の美容&健康のコラム連載。今知りたい気になる話題から、すぐに試せるテクニックなど、美容と健康のプロが皆さんのお悩みに答えます。
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ゲストの一覧 【お悩み】スキンケアの合う・合わないの見極め方を知りたいです
化粧品との相性を知る方法とは?
【回答】肌状態が不安なときは「化粧品を替える」「増やす」だけでは答えは出ません
「化粧品の効果を知りたいときは、肌のターンオーバーの期間(若いときは4週間、エイジングの進んだ肌では6週間)肌の変化を観察してみましょう」とは、石井クリニック院長の今野みどり先生です。
化粧品の効果を知るには、4〜6週間かけて肌の変化を観察新しいスキンケアの効果を観察する大前提として、「まずは、自分の肌の大きな傾向を掴むこと。例えば、生理前には乾燥が強くなったり、ニキビができやすくなるようなら、そのタイミングで新しい化粧品を試しても、効果を感じにくいのではと思います」(今野先生)
また、積極的に新しい化粧品を試すことについては、注意が必要と言います。
「ぜひ、肌の調子がいいときに。特に、肌がゆらぎやすい人の場合は、次々に新しい化粧品を試すこと自体がリスクになります」(今野先生)
ニキビやカサつきなど、トラブルが出たときの重ねづけは、黄信号!ついつい、「肌の調子がイマイチなのは、コレが合わないせいかも?」と、別のコスメに答えを求めたり、「保湿が足りていないかも?」と、たくさんのアイテムを使ったりしがちです。
しかし、「肌が不安定なときは、数を打てば“合わない”ものに当たる確率も高まります」と今野先生。そしてさらに、気になる指摘も……。
フェイスラインにできるイボイボは、トゥーマッチのサイン?「こめかみから額の生え際にかけてポツポツと現れる、肌色のイボに悩む方が多いのですが、実はこれ、お手入れがトゥーマッチのサインなのです。
Tゾーンやあご先と同様に、生え際も脂漏部位。もともと皮脂が多いので、油分リッチな保湿ケアは不要で、薄く重ねる程度でOKです」(今野先生)
「足す美容」こそ美容の王道と思いがちですが、「過ぎたるは及ばざるがごとし」との言葉もあります。肌の状態を観察して、要・不要を見極め、時には潔く「引く美容」も実践する。そんな緩急のある付き合い方もマスターできれば、より効率よく、美肌を追求できそうです。
今野みどり/Midori Konno
石井クリニック院長。医学博士。日本形成外科学会専門医。皮膚腫瘍外科指導専門医。1989年川崎医科大学卒業。2001年M&M スキンケアクリニック(神田神保町)副院長。石井クリニックは、1973年に日本で初めてエステティックサロンを併設した皮膚科クリニックを開設。以来、肌トラブルに悩む人の“キレイになりたい気持ち”にしっかりと寄り添っている。石井クリニック:
http://www.dr-ishii.com/menu/clinic/ イラスト/umao 取材・文/佐野有子
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