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植物療法やデリケートゾーンケアを介護に役立てて、ポジティブな変化を

2021.06.10

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365日美と健康のお悩み相談室 毎日更新の美容&健康のコラム連載。今知りたい気になる話題から、すぐに試せるテクニックなど、美容と健康のプロが皆さんのお悩みに答えます。記事一覧ゲストの一覧

【お悩み】親や自分自身の介護を考えると、不安になります


年を取ることに漠然とした不安があります。前向きに考えるためにも、今からできることはありますか?

【回答】植物療法を活用した介護現場のサポートによってポジティブな変化がありました


「植物療法士の知識と経験を生かし、10年前から広島の医療法人社団八千代会の関連施設で、高齢者介護に役立つ植物療法をレクチャーしています」。そう語るのは、日本における植物療法のパイオニアであり、昨今話題のフェムケアの重要性をいち早く唱えてきた森田敦子さんです。


「同時に、看護師や介護に携わる方々から、現場の声を聞くことも大きな学びに。そうした日々の経験や、北欧やフランスの介護施設での研修経験から得た多くの気づきの中から、排泄機能の維持は一人ひとりの尊厳の維持にダイレクトに結びついていることを痛感しています」。

どんなときも、女性の一生に寄り添いたい

森田さんは、1997年に留学先のフランスから帰国後、心身の不調に植物の力で応えるべく、自身で処方・開発を手がけるブランドを立ち上げたり、スクールを開設するなど、多面的にフィトテラピーを紹介してきましたが「人生の最晩年を痛みや浮腫に苦しみながら介護施設で過ごす、そんな現状にこそフィトテラピーが役立つとの思いから、八千代会の方々と連携してきました」(森田さん)。

フィトテラピーを駆使したお手入れや膣トレでポジティブな変化が

「自分で立って、トイレまで歩いていき、排泄する……これが叶わなくなると、おむつを使うわけですが、多くの施設では残念ながらすぐに清浄・交換してもらえるわけではありません。そうなってしまっては、女性としての誇りが失われてしまいます。そこで、八千代会さんでは褥瘡や身体のむくみなどの肌のケア及びデリケートゾーンのお手入れや歩行トレーニング、おむつ前の膣トレなどを取り入れました。

すると、ムレやかゆみといった炎症が落ち着くのはもちろん、膣が潤って引き締まることで排泄機能が向上したり、認知機能にもプラスの影響が見られるように。これには私も本当に感心しています」(森田さん)

女性の一生は長く、親の介護や自身の将来も気になります。まずは排泄という尊厳に関わるデリケートゾーンケアに取り組むことが、望む未来への答えの一つとなりそうです。

森田敦子/Atsuko Morita

植物療法士。客室乗務員時代に植物療法に出合い、フランス国立パリ13大学で植物薬理学を学ぶ。帰国後、フィトテラピー(植物療法)やアロマテラピーを取り入れたバイオベンチャーを設立。その後、植物療法を追求しながら女性のからだを第一に考え、デリケートゾーンのためのブランドを立ち上げる。2020年には、トータルライフケアブランド「Waphyto」をローンチ。『自然ぐすり』『潤うからだ』(ともにワニブックス)ほか著書多数。
イラスト/umao 取材・文/佐野有子
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