「マスクの中で時間が止まらないように、つねに笑顔で」堀ちえみさんのリップメイク

話題の女性（ひと）のリップメイク競演
堀ちえみさん、あなたにとって口紅とは何ですか？

ドレス4万1800円　サンダル1万5400円／ともにヌキテパ（パサンド バイ ヌキテパ）　デニム／スタイリスト私物


「マスクの中で時間が止まらないように、つねに笑顔でいたい。口紅は新しい自分を発見する楽しみをくれます」── 堀さん

この春、大学生になった娘と初めて一緒に化粧品を買いに行ったとき、カウンターを見て驚きました。目もとアイテムの充実ぶりに対してリップの数が少なく、どこかバランスの悪さを感じて、2人で「寂しいね」と話しました。

マスク生活はいろいろなことを変える気がしています。

口は「話す」「食べる」「笑う」、生きることのすべてが凝縮されるパーツ。それが覆い隠されることで、口角が上がらない、すると頰の筋肉も上がらない、目もとも上がらない、気持ちも上がらない......。

私は今、歌のレッスンをしているのですが、口角を上げないと声にも艶が出ないんです。口もとが下がると気持ちも下がる、口もとが緩むと生き方まで緩む、そんな気がしてなりません。

一方で、大切にしたいのは「紅を差す」という行為。映画や舞台で生き方や人格を表す小道具として口紅がよく使われるように、その仕草には隠せない「何か」が表れます。

また紅を差している間、私たちは、紅が歯についていないか、口角に溜まっていないかと気を配りますよね。その行為には女性として生きていくうえで大切なものが宿る。それは、娘世代にもきちんと伝えていきたいと思います。

私はマスクの中で時間が止まらないように、つねに生き生きと笑顔でいたいと思っているんです。

口紅は気分を大きく変え、新しい自分を発見させてくれるもの。今日の撮影がきっかけで、さらにその楽しみが広がる気がしています。

〔使用リップ〕
笑顔を際立たせるレッドローズ


モイスチャーリップスティック ステイン01　3960円／UNMIX

「唇に生命感を与えるレッドで弾ける笑顔を際立たせました」（メイクアップアーティスト 吉川康雄さん）。「静脈の暗血色」から生まれたニュアンスのあるくすみ色。すべての女性に似合う赤をと吉川さんの思いが詰まった一本。

タレント　堀ちえみさん
第6回ホリプロタレントキャラバン優勝をきっかけに、女優やタレントとして、テレビや雑誌などで活躍。リアルな日常を綴ったブログが人気。2021年6月に朗読を担当した絵本『10のことば』（まえをけいこ。作・絵 扶桑社刊）が発売。

メイクアップアーティスト 吉川康雄さん
東京で活動後、1995年に渡米。各国のモード誌のカバーを含むファッション撮影、広告、コレクション、セレブリティのポートレートなど幅広く活躍。2021年春、自身のメイクブランド「UNMIX（アンミックス）」がデビュー。

撮影舞台裏の特別動画を公開中！堀ちえみさんも登場