人生100年時代――。世界一の長寿国である日本においても、近年こんな認識が広がっています。きっかけになったのは、2016年に出版された『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略』という一冊の本です。
世界中でベストセラーになった本書では、最長寿国の平均寿命が10年ごとに2〜3歳のペースで延びていることが示されており、日本では2007年生まれの子どもの半数が107歳まで生き得ると予測されています。
2020年、日本人女性の平均寿命は87・74歳と過去最高を更新し、世界第1位になったことを考えると、40〜60代の私たちも100歳くらいまで生きる可能性は十分にあるのです。
幸福長寿を実現するには今の過ごし方がとても大事に
半面、生物の宿命である老化を食い止めることはできません。私たちの心と体は加齢による変化をいっそう受けることになります。さらに女性は50代で卵巣機能が役割を終えるため、その先の50年は女性の健康を守ってくれる女性ホルモンに保護されない状態で過ごすことにもなります。
このような後半の人生が待っている中、何よりも重要になってくるのが健康寿命の延伸です。そして、それは心身の機能が衰え始めた“今から”をどう過ごすかに深くかかわってきます。
そこで、30〜40年後もいきいきと自分らしく楽しく生きる幸福長寿を実現するために、心身の健康維持・向上にとりわけ役立つ5つの活をご紹介します。さっそく今日からセルフメンテナンスに取り組みましょう。
幸福長寿に導く5つの活
下の写真を左右にスクロールしてご覧ください。 取材・文/渡辺千鶴 撮影/本誌・西山航 スタイリング/阿部美恵
『家庭画報』2021年11月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。