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速く歩ける人は寿命も長い。更年期にこそ足の検診「足ドック」を!

2022.11.16

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早期発見こそ長生きの鍵 第22回(全23回) 幸福寿命を延ばすために今こそ、カラダの総点検を!前回の記事はこちら>>

足を徹底的にチェックし、きびきび歩く「足ドック」


長年、体重を支え続けてきた「足」には、50歳頃からさまざまなトラブルが起きてきます。膝、腰へと影響が及ぶ前に足の健康状態を調べ、きびきびした若々しい歩き方を保ちましょう。

足ドック

下北沢病院理事長・医師 久道勝也先生

獨協医科大学卒業。専門は皮膚科。米国留学中にポダイアトリー(足病学)に注目し、2016年に日本で唯一の足専門総合病院「下北沢病院」を設立。著書に『“歩く力”を落とさない!新しい「足」のトリセツ』(日経BP)ほか。

【なぜ必要?】
足(フット)は歩行の土台。皮膚、骨、筋肉、血管をくまなく調べケアにつなぐ


全体重を支え、靴という硬い鎧をまといながら毎日5000回も8000回も地面に叩きつけられる足(足首から下)。体の中でも非常に過酷な状況下にあるこの部位には、50歳くらいから同時多発的にさまざまな問題が生じはじめます。タコやウオノメ、角質のガサガサ、ひび割れ、靴擦れ、巻き爪、水虫、外反母趾、むくみ、しびれ……。

「にもかかわらず足のトラブルは1年も2年も平気で放っておかれがちです。足は歩行を支える土台。その健康状態にもっと目を向け、いかに必要なケアを行うかは超高齢化社会を生きる私たちに共通の課題だといえます」 (久道勝也先生)

速く歩ける人は寿命も長い。更年期にこそ足の検診を


足の健康がなぜそれほど重要なのでしょうか。理由の一つは、寿命と関係する「歩く速さ」を足が担っていることです。欧米で「歩行速度が秒速1・6メートルの人は平均寿命が95歳以上。秒速0・8メートルの人は80歳」との研究結果が出ました。

速く歩けないのは足に痛みや変形、うっ血などがあるためで、その影響は膝、股関節へと及び身体機能全体を損ねます。足の状態を皮膚、骨、筋肉、血流など多方面から調べ、改善につなげる検診の必要性がここにあります。

更年期女性にも足のトラブルはつきものです。エストロゲンの減少は骨量や筋力、腱や靭帯の柔軟性を低下させます。経産婦の2人に1人は下肢静脈瘤がありむくみや疲労の原因にもなります。ヒールを履く人はつま先に体重がかかりアキレス腱が縮こまった状態になり、転倒や怪我も起こしやすいのです。「きびきび歩く姿は健康と若々しさの象徴です。それを叶える第一歩が足の検診だといえます」(久道先生)

このような人におすすめ


●立ち仕事が多くて足が疲れる
●巻き爪、タコ、水虫が悩みの種
●糖尿病や下肢静脈瘤がある
●外反母趾が気になる
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