日差しが徐々に強くなり始めると同時に、気になるのはお肌への影響。
紫外線を防止するUVケアはもはや通年行うのが常識になっていますが、予想以上に日差しが強い春は、ちょっとの隙でも肌にダメージを与えがち。
冬の間油断をしていた方も再度手綱を引き締めて、UVケアを強化しましょう。
40代が選ぶべきUVコスメと効果的な使い方
「日焼け止めは年々進化しています」と話す、ご自身も美肌の持ち主、人気ヘア&メイクアップ・アーティストの新見千晶さんに、40代が選ぶべきUVコスメと効果的な使い方を教えていただきました。 ▼(前回)新見さんに聞く「花粉の時期の美容術」は
こちらから(1)必ずUVAを防ぐPA表示を確認して
ご存じのとおり紫外線にはUVAとUVBがあり、シワやたるみの原因となるUVAは春から夏にかけて強くなります。
「UVBを防ぐSPF指数を気にしがちですが、日焼け止めは必ずUVAを防ぐPA表示を確認して選びましょう。
紫外線を長時間浴びるときやアウトドアスポーツをするときは、意識してUVケアをしますが、もっと重視すべきは日常のUVケア。ちょっとの油断で浴びる紫外線の蓄積が一番ダメージを与えるのです」と新見さん。
(2)Tゾーンと鼻の頭、頬の高い部分は必ず重ねづけを
日焼け止めをちゃんと塗っているつもりでも、実は適量を塗っていない人がほとんど、という話はよく聞きます。
「適量を塗ってこそUVコスメの実力は発揮されます。何を選ぶかも大切ですが、どう塗るかはもっと大切。顔全体と首に適量を塗った後、Tゾーンと鼻の頭、頬の高い部分は特に日焼けしやすいので、必ず重ねづけを」(新見さん)。
(3)ベースメイクもUV効果のあるものを
「また、ベースメイクで使うファンデーションやパウダーも、UV効果のあるものを選びましょう。時短メイクをしたい日は、CCクリーム+UV効果のあるパウダーでもOK。最近はSPF値が50というパウダーも登場しています。
日焼け止めは、顔が白浮きしてしまうという人も多いようですが、もし白浮きしてしまったらフェイスラインに軽くシェードを入れると、首との色の差が自然にカバーでき、顔が膨張して見えるのも防げます」(新見さん)。
(4)インナーケアで内外両面からアプローチ
最近は飲むタイプのUVケアや美白を目的としたサプリメントも多く登場。ケアを万全にするためには、インナーケアとの両面からアプローチするのも手です。
▼今年注目したい日焼け止め、UVコスメ、サプリメント8選。フォトギャラリーでたっぷりご紹介します。左にスワイプしてご覧ください。
新見千晶/Chiaki Nimi
ヘア&メイクアップアーティスト
ファッション誌、美容誌、CM、ファッションショーなどで活躍するほか、多くの女優やタレント、モデルのヘアメイクを担当。独自のメイク理論に基づく、分かりやすいメソットが人気。著書に『魔法の表情筋エステ&若見せメイク』( 成美堂出版)ほか。
取材・文/青山恵子