浴びてしまった紫外線はなかったことにはなりませんが、飛躍的に進化した最新の美白ケアで、過去の紫外線ダメージをリセットし、透明感を取り戻しましょう。集中連載「今こそ実感美白!」第1回では、美白ケアをしていてもシミが増えてしまう理由を「資生堂」・「ポーラ」・「ロート製薬」に伺いました。
1)資生堂の新知見!
過去に浴びた紫外線の影響で“思い出ジミ”に!? シミの奥には異常な毛細血管ネットワークが存在することを発見
同じように紫外線を浴びても、シミになる部位とならない部位があることに着目し、「資生堂」は100年以上前からシミの研究を続けてきました。
「シミ部位の肌は、慢性的な微弱炎症状態にあることをいち早く解明。さらに多くのかたの顔のシミを観察していくうちに、でき始めのシミの奥はもやもやとした赤みを帯びて見えることに気がつきました。それをきっかけに、シミと肌の奥の毛細血管には密接な関係があるという仮説を立て、今回の新知見にたどり着きました」と資生堂 アドバンストリサーチセンター 研究員 柴田貴子さん。
光を用いた最新の画像化技術を独自に応用し、肌を傷つけることなく、肌深部の微細な毛細血管を観察することに成功。
「この観察から明らかになったのが、シミの奥には毛細血管が異常に発達し、シミや色むらなどの原因の一つになっているということ。シミが見られる部位では、血管をつくる指令が過剰に出ていて、毛細血管が増加・活性化。この活性化した血管の細胞からは、メラニンの生成を促す指令が出されるため、シミや色むらを引き起こすメラニンの生成量が増大するのです」と柴田さん。
「あのとき紫外線をたくさん浴びてしまったから、という後悔をさせたくない。そんな思いで日々、シミの原因を研究し、美白製品の開発に役立てています」。
■異常な毛細血管ネットワークがシミ、色むらの原因に
シミ部位では、血管刺激因子が多く、毛細血管の数や面積、血流が増加している。刺激を受けた血管からはメラニン生成を促進する因子が放出されている。
■シミ部位では血流が増加していた
光を用いた最新の画像化技術で、肌深部の微細な毛細血管の可視化に成功。シミ部位の肌の奥では血流が増加し、異常に発達した毛細血管ネットワークの存在を発見。