時代を語るフレグランスの世界
ここ数年、フレグランスを取り巻く環境は多様に変化しています。
リュクスなフレグランスブランドの初上陸や、すでに定評のあるメゾンからも、稀少な香料を贅沢に用いたエクスクルーシブなコレクションが次々とラインナップされるなど、本物を知り尽くした大人の女性を満足させながら、“知る人ぞ知る”香りを選ぶ楽しみが増えています。
(左)キリアンのウーマン イン ゴールド オード パルファム (右)ミキモトのミキモト オード パルファム2020年1月に「ミキモト」が誕生させたブランド初の香りも、変わりつつある“香りの現代性”を象徴するようなフレグランス。
真珠をつけた女性のように、フェミニンでエレガントであることを想像していると、いい意味で予想を裏切られます。目に飛び込んでくるボトルは、美しい曲線を描きながらも力強さを感じさせる四角形。
そして真珠を着想源に、海や森という日本の豊かな自然を組み立て、ユニセックスで使える香りとして調香されています。
もう一点ご紹介するのが、2018年に上陸を果たした「キリアン」。
世界的なコニャックメゾンであるヘネシー家に生まれたキリアン・ヘネシーが手がけるアートや文学から紡がれる物語のある香りは、香料選びからボトル、それを収めるボックスまでリュクスを極めた、現代のフレグランスブランドを代表する注目の存在です。
表示価格はすべて税抜きです。
撮影/唐澤光也〈レッド ポイント〉 スタイリング/細田宏美
『家庭画報』2020年3月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。