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在宅医療の専門家に聞いた、withコロナ時代に高齢者の健康を保つための5か条

2020.08.21

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心と体の新習慣 第3回(全11回) 世界的に新型コロナウイルスの感染が止まりません。一方で、外出自粛などの時期を経て、多くの地域で新型コロナウイルスと共に生きる“ニューノーマル(新しい常識・常態)”が始まっています。産業衛生や感染症などの専門家に、今後の新しい生活様式について聞きました。前回の記事はこちら>> ※2020年6月30日現在の情報をもとに記載しています。『家庭画報』2020年9月号掲載。この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。

【高齢者の健康を保つ】人づきあい、通院、介護サービスの利用。感染に注意しつつ、普段に近い生活を


〔お話ししてくれるのはこの方〕佐々木 淳先生
佐々木 淳先生

医療法人社団悠翔会
理事長・診療部長

2006年在宅療養支援診療所を開設。08年チーム在宅医療を目指して医療法人社団悠翔会を設立、20年7月現在首都圏を中心に15か所の診療拠点を運営。365日24時間対応の在宅総合診療を実践している。

社交性が失われると 認知機能と筋力が低下する


「新型コロナウイルスへの感染リスクを極端に下げると、別のリスクが上がる。高齢者にはコロナよりも身近で、生活の質を著しく落としかねない懸念材料がある」と、佐々木 淳先生は在宅医療専門の立場から強調します。

外出の機会や人とのかかわりが減り社交性が失われると、元気で活動的だったお年寄りでも足腰が弱り、認知機能が低下し、要介護状態が進んだり死亡率さえも上がる危険があります。

「本人とご家族が自分の地域の感染状況に応じて“正しく恐れ”、普段に近い生活を維持しようと意識して行動することがとても重要です。

たとえば仲よしの友人とのおしゃべりが楽しみであれば、会うのを我慢するのでなく、“どうしたら安全に会えるか”に発想を転換する。2人以下で集まる、話すときはマスクをする、ときどき窓を開ける、などのルールを決めれば感染リスクは限りなく0に近づきます」

同様の観点から、要介護の高齢者はデイサービスや訪問介護などの利用を控えないのが得策。介護事業所は徹底した感染予防策を前提に開所しています。

施設が閉所した場合は、ケアマネジャーと相談して利用可能なほかのサービスを探すなど、高齢者の機能を低下させない工夫を考えましょう。

ルールを決めれば友人とも安全に会える


ルールを決めれば友人とも安全に会える

少人数で会う、近づきすぎない、会話中はマスクをする、換気をするなどのルールを決めて、安全に人とのかかわりを保つことが大事。
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