心と体の新習慣 第8回(全11回) 世界的に新型コロナウイルスの感染が止まりません。一方で、外出自粛などの時期を経て、多くの地域で新型コロナウイルスと共に生きる“ニューノーマル(新しい常識・常態)”が始まっています。産業衛生や感染症などの専門家に、今後の新しい生活様式について聞きました。
前回の記事はこちら>> ※2020年6月30日現在の情報をもとに記載しています。『家庭画報』2020年9月号掲載。この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。 withコロナ時代のフレイル予防【実践編】
健康習慣の中でもフレイルの予防として注目されているのが運動、食事、口腔ケア、知的活動を中心とした人づきあいです。日常生活においてどのように取り入れていけばよいのか、それぞれの実践ポイントについて5人の専門家に伺いました。
今回は運動についてスポーツドクター 中村格子先生に伺います。
〔お話ししてくれるのはこの方〕中村格子先生整形外科医。1992年横浜市立大学医学部卒業後、同大学整形外科に入局。96年博士号(医学)取得。国立スポーツ科学センター医学研究員などを経て、2014年クリニックを開業。予約制で体組成測定や適切な運動の目安を指導する、スポーツ健康診断(5000円〜)を実施している。モットーは「健康であることは美しい」。Dr. KAKUKO スポーツクリニック TEL:03(5784)1101 URL:https://www.dk-sc.com/index.html【体感と筋肉】ハイヒールを美しく履き続けるために体幹と下肢の筋肉を保つ
〔A.体幹を鍛える〕
胸腔と腹腔を安定させてくびれのあるウエストに
美しい姿勢や、きゅっとくびれたウエストを保つための第一歩は体幹を安定させること。そのためには、深い呼吸を意識して行い、胸腔と腹腔をしっかりと十分に膨らませることが重要になります。
〔B.下肢を鍛える〕
股関節と膝関節をしなやかに鍛えてハイヒールを履きこなせる脚に
立つ・歩く・座るといった「立居振舞い」を美しくするには、体重を支え、体を動かすために重要な股関節と膝関節の可動域を保ち、さらにその周辺の筋肉を強くしておくことが欠かせません。
思い当たりませんか?
●履き慣れていた靴がきつくなった
●立ってストッキングが履けない
●外出から帰ったら、あるいは家事が一段落したら横になってしまう
●若い人と一緒に歩くとついていくのが大変
●ペットボトルのふたが開けにくい
●何をするのも面倒だと思うようになってきた