鉄分だけではない、多くの優れた栄養素が凝縮したプルーンには、更年期以降の女性を悩ます症状を緩和する、嬉しい作用がたくさんあります。魅力の果実・プルーンを日々の料理に取り入れて、無理なくおいしく健康に-。
女性の健康と美を追求する内科医・小林暁子先生の医学的アドバイスに基づき『家庭画報』おなじみのシェフがプルーンを使った家庭料理を提案する、新連載がはじまります。
便秘は“現代病”。更年期以降は特に注意
不規則な睡眠、栄養バランスの偏り、運動不足―現代人の暮らしは便秘になりやすい要因に溢れています。特に更年期以降の女性は要注意。女性ホルモン、エストラジオールの減少により自律神経のバランスが崩れ、腸管の動き(蠕動運動)が鈍くなり便が滞りがちなのです。しかし生活習慣を、自己流ではなく“効果的に”改善すれば、便秘の予防・軽減は可能 だと小林暁子先生は話します。
「運動面では、バリエーションに富んだ動きで全身の筋肉をまんべんなく使うことが大事です。難しく考える必要はありません。昔の女性は毎日、掃除、洗濯、庭仕事などの家事をすることで無意識に便秘予防の運動をしていたのです。そして、腸は睡眠中に働き、食べ物を迎え入れる準備をしています。毎朝決まった時間に起きて朝食をとりましょう。腸管が刺激されて体内時計がリセットし、便通のリズムも整います」