ナーバスな印象を与える眉間のシワに。マスクの時こそ「半顔美容医療」を

【お悩み】顔の上半分に、自信がありません

マスク生活では、顔の上半分しか見えないのに、自分の“目つき”が気になります。

【回答】眉間の筋肉をリラックスさせる「ボトックス注射」で素顔に幸福感を

顔の上半分しか見えないマスク生活では、目もとの印象がより重要に。ニューノーマルに最適なアイメイク術なども多数登場していますが、メイクで攻略しきれないのが「シワ」ではないでしょうか。


目尻のシワも、簡単には隠せませんし、眉間や額のシワをカバーするのは至難の業です。

シワの悩みと美容医療

「まず、シワと一口に言っても、乾燥による小ジワ（ちりめんジワ）、加齢による深いシワ、表情のクセなどで生じる表情ジワとさまざまです」と、美容皮膚科医の小柳衣吏子先生。

「美容皮膚科では、まずシワの状態を診察し、患者さんの要望を伺いながら、治療法を確定していきます。例えば、乾燥による浅いシワなら、ピーリングや導入治療が一般的ですが、患者さんの生活スタイルに合っているか、予算や、痛みやダウンタイムなどへの要望と照らし合わせてから、治療に入ります。

治療そのものも、肌の状態に合わせて細かく調整したり、複数の治療を組み合わせたり、ワンパターンではありません」（小柳先生）

オンライン生活で、眉間のシワが深刻化!?

「実際、マスク生活に突入してから、『見えているところだけ治療をしたい』という方や、逆に、『マスクで隠れているところをケアしたい』という方もいて、これまでにはない“半顔美容”の要望が増えています」（小柳先生）

その中でも「眉間の縦ジワ」に悩む人が多い、と小柳先生。眉間のシワは、表情ジワの典型で、筋肉が緊張し続けることによって生じるもの。スマホやPC画面を凝視するなど、無意識のうちに「しかめっつら」をすることで、どんどん深くなる可能性も……。

「眉間がギュッと寄っていると、周囲にナーバスな印象を与えます。眉間を開いてハリを出すだけで、顔の印象が見違えます」（小柳先生）

ボトックス注射で眉間をリラックスさせ、やわらかな表情へ

代表的な治療は、ボトックス注射。無毒化したボツリヌス菌（薬剤名「ボトックスビスタ」）を注射することで筋肉をリラックスさせ、シワを軽減していきます。

眉間のシワは、複数の筋肉の働きよって生じるため、「その方の筋肉のつき方やシワの表れ方を的確に把握した上で、薬剤の量や投与するポイントを決めていきます」（小柳先生）。

個人差はありますが、治療の効果は1回目で表れ、3〜6か月ほど持続。また、ダウンタイムはほとんどなく、治療後は、メイクをして帰ることもできます。