365日美と健康のお悩み相談室 毎日更新の美容&健康のコラム連載。今知りたい気になる話題から、すぐに試せるテクニックなど、美容と健康のプロが皆さんのお悩みに答えます。
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ゲストの一覧 【お悩み】あか抜けた印象に憧れます
メイクでフレッシュな雰囲気をつくりたいのですが、自己流の限界を感じています。
【回答】ポイントメイクではなく、肌づくりに注力を
「生き生きとした印象がほしいとき、ポイントメイクを変えるのが手っ取り早いように感じますが、全体的な印象を握るのは、肌。ターゲットは、ベースメイクです」と話すのは、メイクアップアーティストとしても活躍する美・ファイン研究所の山口童子さんです。
ファンデーションの要・不要を見極める「ファンデーションを顔全体に塗る必要はありません。パーツによって強弱をつけましょう。その代わりに下地を顔全体に丁寧につけます」と山口さん。
実は、顔の中には厚く塗ると老けて見える部分があるのだそう。それが、Tゾーン、フェイスライン、口の周り。Tゾーンは額全体から鼻筋にかけて、フェイスラインは両方のこめかみをぐるっとつなぐ部分です。
「下地で肌が整っていれば、それらの部分にファンデーションを塗らないほうがメイク感が出ず、カジュアルな雰囲気に。鼻の毛穴が気になる場合は、指先やパフに残ったファンデーションを最後に軽くつければ十分です」(山口さん)
ファンデーションが必要な場所は?「影になる部分です。主に、目の下の三角ゾーンと小鼻の周り、口角の下です。まず目の下の三角ゾーンは、内側は眼窩のくぼみから頬骨のある場所や、頬の毛穴が目立つエリアまで、外側は目尻の小ジワやシミが目立つ部分をカバーしますが、前述のとおり、こめかみにはファンデーションを塗らなくてにOKです」(山口さん)
ツヤにつながるリキッドやクリームタイプがおすすめ「フレッシュな印象には、潤んだようなつや感がセット。そこで、ファンデーションは、液状のものをおすすめします」(山口さん)
でも、液状のファンデーションは、ムラづきになってしまい苦手という方には?
「スキンケアの段階で、多めの保湿を心がけてください。手軽な方法としては、化粧水の“挟み込み”を。美容液の後にも化粧水、乳液の後にも化粧水というように、ステップごとに化粧水を挟み込んでみて」(山口さん)
チークを眉にも。リズムを持たせて軽やかにあか抜けた印象は、メリハリのある肌づくりが要ですが、「眉の印象を軽やかにすると、よりフレッシュに」と山口さん。
「どちらかというと、水平気味のフォルムで、色も柔らかく。仕上げに、眉にもチークをふわっとかけると、顔の中にリズムが生まれて、メリハリを効かせたカジュアルな肌作りとのバランスにもマッチします」(山口さん)
山口童子/Toko Yamaguchi
「美・ファイン研究所」ビューティディレクター。美容研究家で日本のメイクアップアーティストの草分け的存在である小林照子さんに師事。メイクアップアーティストとして活動するかたわら、「印象分析」に基づくメイク指導にあたる。
美・ファイン研究所:
http://www.be-fine.net/ 表示価格はすべて税抜きです。 イラスト/umao 取材・文/佐野有子
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