新しいパリ物語 第4回(全11回) 2024年夏季オリンピックのメイン開催地となるフランス・パリ。活気づく街を牽引するように、新たに誕生したホテルやレストランは、これからの時代のキーワードを体現したものになっています。未来に向けた最先端のラグジュアリーの形を、いち早くご紹介いたします。
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「マダム・レーヴ・カフェ」。柱は19世紀建築の郵便局時代のもの。マホガニーの壁、アール・ヌーヴォーの椅子、シャンデリアなど、シックな内装は高感度のパリっ子たちに人気。ルーヴル郵便局が五つ星ホテルに
ルーヴル通りのモニュメントである郵便局が大変身中。21年10月には、そのうちの7000平方メートルのスペースがホテルレストランとしてオープンしました。
通りに面した入り口は、まるで茶室のにじり口のような控えめさ。ですが、ひとたび扉の内側に入ると別世界が広がっています。高さ8メートルもある大空間は、古きよき時代のエレガンスを現代のエスプリで再構築したカフェレストランに。
エレベーターが導く最上階には82の客室があって、都会の喧騒を遥か遠くに聞く、ゆったりとした時間が流れています。
豪華客船の旅を思わせるようなムードの客室「スイートデラックス」。郵便局にちなんだオリジナルデザインの絨毯がアクセントになっている。下のフォトギャラリーから、詳しくご覧いただけます。 Information
マダム・レーヴ Madame Rêve
48 rue du Louvre 75001 Paris
- 客室料金:550ユーロ〜。朝食28ユーロ〜。 「マダム・レーヴ・カフェ」 営業時間:11時〜翌2時
撮影/武田正彦 取材・文/鈴木春恵 ※1ユーロ≒131.19円(2022年1月5日現在) ※料金やメニュー等は変更になる場合があります。
『家庭画報』2022年3月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。