奈良の桜紀行 第7回(全25回) 奈良の桜こそ、私たちが今いちばん見たい風景ではないでしょうか。新たに誕生した宿、地元に愛される美食処とともに古都の桜の名所をご案内します。
前回の記事はこちら>> 新しい「奈良ステイ」を楽しむ
近年、新しいホテルが続々開業し、奈良の宿事情は大きく進化しました。エレガントなスイートルームや露天風呂、暮らすように泊まる町家など。今年の桜見は、ゆったりとした滞在型の奈良の旅をおすすめします。
ふふ 奈良
畳敷きの堀り込みリビングとベッドルーム、半露天風呂と内風呂がつく、広さ約120平方メートルの「ふふラグジュアリープレミアムスイート」。客室のデザインは全室異なる。緑と静寂に癒やされ温泉で至福の時を
2020年、奈良公園の一角にオープンした「ふふ 奈良」。客室はオールスイート。全室に露天風呂がつき、靴を脱いで旅館のように過ごせる、今まで奈良になかったスタイルのリゾートホテルです。
左・70度で40分かけて焼き上げる大和牛のフィレとサーロイン。右・食事は奈良の食材、生薬を使った滋養に満ちた鉄板焼きと日本料理からチョイス。「鉄板焼き 久璃」ではフレンチ風の魚料理も。館内の至るところに県産の吉野杉や伝統工芸品の奈良晒などを取り入れ、オリジナルアロマが香る客室も奈良墨色ベースのシックな空間。奈良の地とかかわり深い作家や職人のアートを飾り、窓いっぱいに広がる公園の緑と美しい調和を見せています。
料理や温泉では大和の和漢植物や生薬が楽しめ、様々に奈良を体感できます。
適温が保たれた温泉は県内からの運び湯。和漢植物入りの袋が用意され、香り湯を楽しむことも。下のフォトギャラリーで詳しくご紹介します。 Information
ふふ 奈良
奈良市高畑町1184-1
- 1室2名利用で1泊2食付き1名4万700円〜、写真の「ふふラグジュアリープレミアムスイート」同1泊2食付き1名10万4500円〜(いずれもサービス料込み、入湯税別)。全30室。IN15時/OUT11時
撮影/内藤貞保 取材・文/西村晶子 ※室料や料理の内容は、一部変更になる場合があります。あらかじめご了承ください。
『家庭画報』2022年4月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。