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白い花色と「サマースノー」という名前が涼やか。夏に見つけたいアルストロメリア

2022.07.06

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365日 花散歩に出かけよう 日々、何気なく歩く道や街で出会う花や花木の名前がわかれば、もっと散歩が楽しくなります。ガーデニングエディターの高梨さゆみさんが、季節の花や花木を毎日紹介。住宅街でも見つかる身近な植物や、人気の園芸品種もピックアップ。栽培のコツも紹介します。一覧はこちら>>

アルストロメリア


アルストロメリア

温暖地でも庭植え可能な「ガーデンアルストロメリア」の白花で、品種名は‘サマースノー’。アルストロメリアはこんなふうに咲くのか、と新鮮な印象。

■属科・タイプ:ユリズイセン科の宿根草

■花期:5月〜7月、9月下旬〜11月上旬
■草丈:60〜100cm

切り花の定番花、庭でも楽しめます!


アルストロメリアといえば、庭で咲いている姿より花屋さんで見かけることが多いと思います。1年を通して出回り、花色も豊富で花もちもよいため、切り花では以前から変わらず定番の人気ぶりです。

夏の暑さが苦手なので、温暖地の庭で栽培するには難易度が高いのですが、改良が重ねられ、昨今の夏の暑さにも耐えられる「ガーデンアルストロメリア」という種類が登場して以来、個人邸の庭でもこの花を見かける機会が増えました。切り花でおなじみの花が庭で咲いている景色は、思わず散歩の足を止め見入ってしまうほど新鮮な印象です。

アルストロメリアは南アメリカ原産の球根植物で、ユリを小さくしたような花をしていることから「インカのユリ」「ペルーのユリ」という別名もあります。

花びらにあるブロッチ(斑紋)が個性的ですが、切り花の世界ではその斑紋が花色の美しさの邪魔をするという意見も多く、斑紋のないクリアな花色に改良された品種も登場しています。庭で見かける品種はほとんどが斑紋入り。そのエキゾチックな雰囲気こそアルストロメリアの魅力だと思うので、ぜひ見つけたら近くで眺めてみてください。

栽培の難易度


栽培の難易度 ★★☆☆☆

高温多湿が苦手なので、日なた、または半日陰の風通しのよい場所に植えます。真夏は一時開花を休むので、そのタイミングで花茎の根元から切り戻すと、秋に再び開花しやすくなります。

【難易度】
★ 容易・初心者向け
★★ 標準・初級〜中級者向け
★★★ 少し難しい・中級〜上級者向け
★★★★ 難しい ・上級者向け
★★★★★ 栽培環境が限られる

高梨さゆみ/Sayumi Takanashi

イギリス訪問時にガーデニングの魅力に触れて以来、雑誌や本などで家庭の小さな庭やベランダでも楽しめるガーデニングのノウハウを紹介。日本、イギリスの庭を訪ね歩くほか、植物の生産現場でも取材を重ねる。
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