自宅で咲かせたくなるキュートな花「トレニア」。花壇の縁取りに重宝します

トレニア

濃淡ブルーの花色が美しい、一年草のトレニア・フルニエリ。秋までかわいらしい花がたくさん咲き続けます。

■属科・タイプ：アゼナ科の一年草、または宿根草

■花期：7月〜10月
■草丈：20〜30cm

群れ咲く花たちはまるで合唱しているよう

これまで草花では草丈がけっこう高くなるものをご紹介しましたが、今回のトレニアは20〜30cm。夏から秋にかけて、花壇の縁取りに重宝する花です。暑さにそこそこ耐性があること、また、耐陰性があり、明るめの日陰なら元気に育って花を咲かせるため、昔から庭の定番花として人気があります。

よく利用されるのは一年草のトレニア・フルニエリ。これを散歩道で見かけるとつい近寄ってアップで眺めてしまいます。トレニアは花形が個性的で、「う」とか「あ」を発音したときの唇の形によく似ています。それがたくさん群れ咲いていると、なんだか合唱団のようでつい微笑んでしまうのです。花色もかわいらしく、紫の濃淡、白とピンク、白と黄色などのバイカラーが多く、小さな花ながらとてもおしゃれさん！ お散歩するときには、少し目線を下げて探してみてください。

トレニアには細い茎がつる状になるコンカラーという宿根草タイプもあり、よく枝垂れるように花を咲かせている景色を見かけます。淡い紫色の花が石垣を覆うように咲く姿はとても涼しげで、これもまた魅力的。強健な性質で、涼しくなり始めてからぐっと花数を増やすので、9月上旬の散歩道で出会えるかもしれません。

栽培の難易度

咲き終わった花がらをこまめに摘み取ると病気の発生の予防になります。花の勢いがなくなったら、全体を2分の1程度の高さに切り戻すと、秋からまた元気に咲き出します。

【難易度】
★ 容易・初心者向け
★★ 標準・初級〜中級者向け
★★★ 少し難しい・中級〜上級者向け
★★★★ 難しい ・上級者向け
★★★★★ 栽培環境が限られる