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酷暑に負けず元気に咲く!「ルドベキア」は夏の花壇づくりに最適

2022.08.05

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365日 花散歩に出かけよう 日々、何気なく歩く道や街で出会う花や花木の名前がわかれば、もっと散歩が楽しくなります。ガーデニングエディターの高梨さゆみさんが、季節の花や花木を毎日紹介。住宅街でも見つかる身近な植物や、人気の園芸品種もピックアップ。栽培のコツも紹介します。一覧はこちら>>

ルドベキア



ルドベキア

日本でよく栽培されているルドベキア‘タカオ’。他のルドベキアに比べると花はぐっと小さいのですが、とにかくたくさん花が咲き続けます。夏の花壇に欠かせない花です。


■属科・タイプ:キク科の宿根草
■花期:6月〜10月
■草丈:30〜150cm

猛暑のエリアでも元気に咲いていたのはこの花です



関東の猛暑で有名なエリアで、庭の立ち上げから経験したガーデナーさんに、夏の花選びについて伺ったことがあります。40℃近くまで気温が上がる土地で暮らしたことがない彼は、カタログで花選びをする前に、まず近隣でどんな花が咲いているか、猛暑の中を数日見て回ったそうです。おっ! これはまさにプロの花散歩。

その花散歩でもっともよく見かけたのが元気よく咲いているルドベキアの‘タカオ’だったそうです。‘タカオ’はルドベキア・トリロバの園芸種で北アメリカ原産。日本でも古くから非常によく流通していて、ルドベキアの代名詞的存在となっています。ルドベキアは耐暑性がとても強く、とくに‘タカオ’は日本の高温多湿の環境でもよく育ち、猛暑のエリアでも負けない強さをもっていたようです。

私の近所でもルドベキア‘タカオ’を外周りの植栽に植えているお宅が多くあり、散歩道のあちこちで輝くような黄色の花を楽しませてもらっています。‘タカオ’は宿根草としては短命なのだそうですが、こぼれダネで増殖するので、毎年ボリュームアップした姿が見られるのも楽しみです。花は3〜4cmほどの小ささですが、黄色の花弁と花心の黒に近いチョコレート色のコントラストが鮮やかです。株を覆うようにたくさんの花が咲くため、遠目にもよく目立ちます。

猛暑の時期は、気温の高い時間帯の花散歩は避け、早朝や夕方に出かけてみてください。

最近ではルドベキアに多くの園芸種が生まれ、花色や草丈のバリエーションがぐっと増えました。さっそくプロのガーデナーさんが魅力的な新品種を庭に取り入れているので、新しい品種を見たい場合は、お近くのガーデンに出かけてみるのがおすすめです。

栽培の難易度


栽培の難易度 ★★☆☆☆

日当たり、風通しのよい場所に植えれば、ほとんど手間がかからず放任で育ちます。花期が長いので、次の花茎を伸ばすために終わった花は早めに切り取るのがおすすめです。多湿にはそこそこ強い性質ですが、水やりのしすぎなどで地面が湿った状態が続くと、病害虫の発生につながるので気をつけてください。

【難易度】
★ 容易・初心者向け
★★ 標準・初級〜中級者向け
★★★ 少し難しい・中級〜上級者向け
★★★★ 難しい ・上級者向け
★★★★★ 栽培環境が限られる

高梨さゆみ/Sayumi Takanashi

イギリス訪問時にガーデニングの魅力に触れて以来、雑誌や本などで家庭の小さな庭やベランダでも楽しめるガーデニングのノウハウを紹介。日本、イギリスの庭を訪ね歩くほか、植物の生産現場でも取材を重ねる。
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