365日 花散歩に出かけよう 日々、何気なく歩く道や街で出会う花や花木の名前がわかれば、もっと散歩が楽しくなります。ガーデニングエディターの高梨さゆみさんが、季節の花や花木を毎日紹介。住宅街でも見つかる身近な植物や、人気の園芸品種もピックアップ。栽培のコツも紹介します。
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ノウゼンカズラの花はどことなくトロピカルな雰囲気。真夏の日差しも跳ね返すような鮮やかなオレンジ色の花は、見ている人に元気をくれます。■属科・タイプ:ノウゼンカズラ科の落葉中木(つる性)
■花期:6月〜9月
暑さも強い日差しもへっちゃらで咲き続けます!
真夏の暑さの中でこれだけたくさんの花を咲かせるのですから、ノウゼンカズラは夏が大好きなことに間違いありません。ビビッドなオレンジ色の花は遠目にもよく目立ち、「あっ、あそこにも!」と街中を歩いていてもよく見つけます。5〜6mもつるを伸ばすので、公園などでよく棚仕立てになっているのも見かけます。葉も密に茂るので、散歩の途中で一休みできる心地よい緑陰を生み出してくれます。一つひとつの花は短命ですが、絶えず新しい花が咲いていて、夏中花が見られます。
ノウゼンカズラは中国原産で、日本でも平安時代にはすでに伝わっており、古くから夏の庭木として利用されています。真夏に花を咲かせる木はそれほど多くないので、夏の庭づくりで重宝されています。寿命が長い花木といわれるだけあって、毎年同じ場所で華やかに咲く景色が楽しめるのも、花散歩ファンとしてはありがたいことです。夏の気温が異常に高くなる昨今、暑さに強い花木はますます需要が増えそうで、ノウゼンカズラの今後の活躍にも大いに期待しています。
ちなみにノウゼンカズラの英名はトランペットクリーパー、またはトランペットバイン。ラッパ型の花にちなんだに名前なのですぐに覚えられそうですね。
栽培の難易度
日陰では花が咲きにくくなるので、必ず日なたに植えます。水はけのよい土壌であれば、それほど手間がかからずに栽培できます。つるが長く伸びるので、棚仕立てやフェエンス仕立てなど、つるを絡められる仕立てを用意してください。つるが下垂するとその先端に花が咲きます。病害虫の心配も少なく、仕立てるスペースさえあれば管理しやすい花木です。
【難易度】
★ 容易・初心者向け
★★ 標準・初級〜中級者向け
★★★ 少し難しい・中級〜上級者向け
★★★★ 難しい ・上級者向け
★★★★★ 栽培環境が限られる 高梨さゆみ/Sayumi Takanashi
イギリス訪問時にガーデニングの魅力に触れて以来、雑誌や本などで家庭の小さな庭やベランダでも楽しめるガーデニングのノウハウを紹介。日本、イギリスの庭を訪ね歩くほか、植物の生産現場でも取材を重ねる。