石川・富山・ 福井「北陸」三都物語 第20回(全23回) 2024年に新幹線でつながる北陸3県は、その地の文化を発信する新たなスポットが次々と誕生し、今、最も注目を集めるエリアです。アート、伝統工芸、日本酒や美食処など、魅力溢れる夏の北陸をご案内します。
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隣接する工房では研ぎや包丁づくりの体験もできる。代表を務める増谷さん。世界の一流レストランから支持される美しさ
今年(2023年)で創業70年を迎えた「龍泉刃物」。その名を一躍有名にしたのは、海外で高い評価を受けた、刃の部分に“龍泉輪”というダマスカス模様が浮かび上がるステーキナイフでした。
3代目を継いだ増谷浩司さんは、積極的に海外に視線を向け、さらには名だたるシェフたちとの出会いを重ねて、今日、龍泉刃物はプロの間で確固たる信頼を得るに至っています。
本社近くに「ファクトリー&ストア」をオープンしたのは4年前。モノトーンで統一されたギャラリーといった趣の店内には、見目麗しい包丁がシリーズごとにディスプレイされています。まずは気になる一本を手にとり、手なじみや重みを確かめたら、試し切りでその実力を体感してみてください。
左から、「煌黒龍」菜切包丁6万3800円。新作「蒼龍鱗」はアクリル素材の柄に龍の鱗が浮かび上がる。三徳包丁4万4000円。テーブルナイフ3万4100円。シグネチャー的存在のステーキナイフは、発売するや即完売という人気ぶり。「アシンメトリーSK08」ステーキナイフ2万6180円、「グレイスライン」フォーク1万7380円、同スプーン1万5950円。にんじんの試し切りで抜群の切れ味を実感。 Information
龍泉刃物 ファクトリー&ストア
福井県越前市池ノ上町92-5-6
撮影/阿部 浩 取材・文/河合映江 協力/福井県 料理内容などは諸般の事情により変更になることがあります。掲載の料金には別途サービス料等がかかる場合があります。
『家庭画報』2023年7月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。