埼玉県が日本酒生産量国内第4位であることはご存じでしたか?
「みなさん、酒どころといえば、兵庫や新潟などの県を挙げられると思いますが、実は埼玉も、荒川と利根川の2つの大河が流れているため、良質な水に恵まれており、古くから酒蔵が集まっているのです。規模は大きくありませんが、今も頑張っています」
と話してくれたのは、川越市産業観光館「小江戸蔵里(こえどくらり)」を運営する「まちづくり川越」の髙田泉さん。
店内右手に利き酒用のコイン式自動販売機が並んでいる。全部で4台。1台につき10銘柄入っているので、合計40銘柄がセットされている。「小江戸蔵里」は、明治8(1875)年に創業した旧鏡山酒造の建物を、当時の面影を残しつつ改修した施設で、地元の食品や土産物などを販売する「明治蔵」、飲食店が入った「大正蔵」があり、今回、県内35の酒蔵が一堂に集まり、日本酒の飲み比べができる施設「ききざけ処昭和蔵」が誕生しました。
店内には、日本酒の試飲ができるコイン式自動販売機が設置されています。500円でメダル4枚を購入。お好きな日本酒を選び、自動販売機にメダル1枚を入れるとおちょこ1杯を楽しめます。
水が軟水のため全体的に酒質はやわらかく、口当たりのよいまろやかな味が埼玉県の日本酒の特徴です。
おつまみを販売しているカウンターでも、「季節のお酒」として大吟醸などを飲むことが可能。メダル数枚で「大吟醸」の高級酒や県内の野菜を使用した簡単なおつまみも買えます。お酒が苦手なかたには、甘酒や河越抹茶、醬油味のソフトクリームが用意されています。