並んででも食べたいパリのアイスクリーム5店
(パリ特派員:大島 泉)
空気が乾燥しているとはいえ、35℃を超す高温になることも多かったこの夏のパリは、いつになく、アイスクリーム日和が多かったともいえましょう。
人気店の前には、連日長蛇の列ができ、コーンに入ったアイスクリームや、アイスキャンディーを食べながら、通りを歩く人も多く見かけます。パリで人気の定番や、話題のアイスクリーム店を、5軒ご紹介します。
1. ベルティヨン(Berthillon)
サンルイ島の超人気店パリでアイスクリームといったら絶対に外せないのが、サンルイ島の名店「ベルティヨン」です。戦前からサンルイ島のメインストリートで、ホテルレストランを営んでいた家族の若旦那レイモン・ベルティヨンが、1954年に思いつきで作ったアイスクリームが口コミで評判となり、アイスクリーム専業に。現在は孫世代が家族で守っています。
毎日1000リットルものアイスクリームが、創業時と同じ場所で作られています。100%ナチュラルな材料だけを使い、保存料や化学調味料を一切用いていないのが誇りです。
季節のフルーツなどの素材の味を最大限に生かした、爽やかな口当たりのシャーベットが有名で、数々のカフェやレストランでも、「ベルティヨンの」と明記され供される、パリのデザートの代表格です。
本店の強みは、常時40種類はあるフレーバーの豊富さ。
晴れた日には店の前にずらりと人が並び、コーンアイスをひとつ買うのに30分待ちということも。
そんなときのおすすめは、店の隣に併設されたサロン・ド・テ(喫茶室)。こちらは比較的すぐに入店でき、座って、コーンではなくカップで、同じフレーバーのアイスクリームやシャーベットが味わえます。
特に人気のフレーバーは、シャーベット系は「Fraise des bois (野苺)」、アイスクリーム系は「Caramel au beurre salé(塩バターキャラメル)」だそう。サロン・ド・テでは、薄いチュイルが添えられ、ホイップクリームをのせてもらうこともできます。
家族経営ゆえ、夏と冬はバカンスを取って休業していますが、そんなときには、近くに「ベルティヨンのアイス」と書かれた店がずらりとあるので、本店でなくてもそちらでどうぞ。
コーンアイスを買ったら、セーヌ河岸へ。散策しながら、もしくは河岸に腰掛けて行き交う船を眺めながら味わうのがおすすめです。
Berthillon
ベルティヨンの店舗情報
住所 29-31 rue Saint-Louis en l’île 75004 Paris
電話 +33 (0)1 43 54 31 61
営業時間 10時 〜20時
定休日 月曜、火曜、夏期(2018年は7月22日~8月28日まで)、年末年始(今年は未定)
http://www.berthillon.fr2. アモリーノ(Amorino)
世界181店舗!バラの花のジェラートベルティヨンに負けないくらいパリっ子に人気のアイスクリーム屋さんが、天使のマークの「アモリーノ」です。
創業は2002年、イタリア人2人組によってフランスで生まれたブランドで、初めての店はベルティヨンと同じサンルイ島という、チャレンジ精神に満ちたスタートでした。
そこから、みるみるうちに話題となり、フランチャイズ店を増やし続け、今やフランスだけで69店舗、世界中に181店舗という成長ぶり。
イタリア風ジェラートの口当たりのよさと豊富なフレーバーに加え、コーンの上にはヘラを使ったバラの花びらのような盛り付けが、さらにミニマカロンのトッピングととても華やかです。 カップもありますが、花びらの盛り付けはコーンだけですから、圧倒的にコーンが人気です。パリ市内だけでも20店以上もありますが、どこも行列が絶えないほどの繁盛ぶりです。
おすすめのフレーバーは、アイスクリーム系はヘーゼルナッツ、アーモンド、くるみ、カシューナッツ、レーズンの入った新作の「Energy Mix(エナジー・ミックス)」、シャーベット系はヴィーガンでも食べられる「Cassis bio(カシス・ビオ)」ですが、他にも、蜂蜜とラベンダーとか、ライムとバジリコなど、一味変わったフレーバーがたくさん。
ひとつのコーンの中に、花びらごとにいくつものフレーバーを重ねてくれますので、いろいろトライしてみてはいかがでしょうか。
Amorino Montorgueil
アモリーノ・モントルグイユ店 の店舗情報
住所 9 rue Montorgueil, 75001 Paris
電話 +33 (0)1 42 36 26 83
営業時間 12時30分〜23時45分(月曜〜土曜)、12時30分〜23時(日曜)
無休
http://www.amorino.com