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ギャラリー・ラファイエット本館の名物クリスマスツリー。(パリ特派員:大島 泉)
例年パリのデパートの売り上げの25%以上は、ノエル=クリスマスまでの1か月で計上されるといいます。 ところが今年は日本でも報道されているとおり、11月後半からの毎週土曜日の大規模デモ「ジレ ジョーヌ(黄色いベスト)運動」や、それに便乗した騒動で、パリの街は大混乱に陥っていました。
それが12月15日(土)を境にデモはようやく下火に。街も、クリスマスにかけてはほぼ例年の賑わいに戻ることができそうです。
今回は、パリ伝統のクリスマスを楽しめて、年始にかけてパリを訪れるという方の参考にもなる、この時期のデパートについてお伝えします。
※デモが完全になくなったわけではないので、ここまで毎週デモの行われていた土曜日は、引き続き注意が必要です。お出かけの際は必ず、最新の現地治安情報をお確かめください。マリオネットたちが陽気に踊る、プランタンのクリスマスデコレーションから、「UGG」のウィンドー。デパートが命をかける、クリスマスディスプレイ
カトリック教徒が多いフランスでは、クリスマスは日本のお正月にも匹敵する行事。家族で集い、食卓を囲んで祝う日です。 24日のディナーから25日の昼食に続く祝いのテーブルの準備のために、また、クリスマスツリーの周りに並べて家族で贈り合うプレゼントの手配のために、12月のデパートは大変な賑わいを見せます。
そしてこの時季といえば、デパートはクリスマスウィンドーです。これを見るためにデパートに行く、というのがパリっ子の定番。
ボンマルシェのウィンドーで、踊るクリスマスツリーを眺める人々。週末には、ウィンドー前に作られた一段高い足場が、子供たちでいっぱいに。地方出身でも、「子供の頃は毎年パリにクリスマスウィンドーを見に来ていた」という人は今でも数多くいます。 それだけの注目が集まるクリスマスウィンドーのディスプレイは、デパートにとっては一年がかりで構想し作り上げる、一大事業。そこで今回は、各社しのぎを削る、デパートのクリスマスディスプレイをご紹介しましょう。