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伝統を受け継ぐハワイの新年の迎え方
(ハワイ特派員:土屋由美子)
2018年にハワイ日系移民150周年を迎え、多くの日系人が暮らすハワイのお正月は、もしかしたら日本よりも日本らしいかもしれない、地元の人たちの新年の迎え方。
日本の伝統をそれぞれが受け継ぎ、おせち料理を囲み家族が集う、かけがえのないお正月から1年が始まります。
早朝から買い出しで賑わう、日系のスーパーマーケット
元日まであと数日となると、お正月用品を販売する日系のスーパーマーケットは、営業時間を早朝に繰り上げて、1日中フル稼働するところも!
1987年ハワイで創業の「マルカイ ホールセール マート」もそんな一軒です。
日本の商品をさまざま取り揃えるだけでなく、日本の文化や伝統も伝承する担い手でありたいとするこのお店は、日系の地元の人にとって、欠かせない生活の一部でもあります。
お正月コーナーでまず目を引くのが、正月飾りの充実ぶり。
左は笹を使ったハワイ流の門松、右は鏡餅の下に敷くウラジロ(モロバ)。生の竹を使った門松、鏡餅の下に敷くシダのウラジロ(山口県や広島県からの移民が多いハワイでは、この地方のモロバという呼び方も)、神棚に飾るカミバナと、日本でも身近には見かけなくなった正月飾りが並び、
買い物客のショッピングカートには、笹竹を使ったハワイ流の門松が必ずといっていいほど一対入っています。
大小さまざまな門松が並ぶ。おせち料理のコーナーも、ここは日本?と思うぐらい品数が豊富。
それらの中には、日本のお正月ではあまりなじみのない赤や緑色の羊羹が並んでいて、地元の人の好みを垣間みられて、楽しいものです。
日本から直送のおせち用品がずらり。手作りする人も多いようで、黒豆の量り売りもある。