目の前で食材をさばき、火を入れる。ライブパフォーマンスの極みともいえる割烹料理をホテルのダイニングで。大阪らしいおもてなし。大阪生まれともいわれる割烹料理。手際よく料理を仕上げる料理人のさまを見ながら、食材や料理の話を直接聞けるのも、カウンター割烹を訪れる醍醐味の一つです。
ライブ感に満ちたその粋な体験をレストラン「ZK」で楽しめることをご存じでしたか。店内の一角にはモダンながら落ち着いた佇まいのカウンターが。独特の静かな時間が漂います。
包丁技が冴えるお造り。その日おすすめの魚介数種を盛り合わせ、目の前で仕上げる。季節がぎゅっと詰まった先付けをいただきつつ、吟味された日本酒を一口。料理人の包丁さばきに見とれるうち、きんめ鯛やのどぐろなど、とりどりの新鮮な魚介が桶に盛られて登場します。
このコースのメイン料理“強(し)い肴(ざかな)”は、大阪湾や瀬戸内海などで揚がった旬の魚と料理法をその場で選び、料理人にオーダーするスタイル。
料理人にじっくりとおすすめを聞くもよし、好みを細かく伝えるもよし。ゲスト一人一人が銘々の魚を選べるので、気兼ねも不要です。
割烹カウンターの夏のコースより。色とりどりの夏野菜と旬の鮑を涼やかでモダンな器に盛った「水貝」。悩みながら選ぶ、この嬉しい時間もカウンター割烹ならでは。カウンター越しに“私の”料理が作られていくプロセスを見つつ、傾けるお酒もひときわおいしいことでしょう。
Information
大阪マリオット都ホテル
大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43
- 〔基本料金〕1室2名利用で1泊1室6万2960円〜(税・サービス料込み、宿泊税別)。 ●レストラン「ZK」(ジーケー)(57階) 営業時間:11時30分〜15時(LO)、17時〜21時(LO) 無休 割烹コーナーのランチコース5000円〜、ディナーコース1万2000円〜(いずれも税・サービス料込み)。
【特集】「至福のホテル」で日本の魅力を再発見(全7回)
撮影/阿部 浩 取材・文/露木朋子
『家庭画報』2019年7月号掲載。この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
※(税別)(サービス料別)とあるものには別途、消費税やサービス料がかかります。表示されている宿泊料金はシーズンの最低料金です。料理は状況によって、一部メニューや盛りつけが異なる場合があります。