春夏秋冬雄大な景色を旅する 日本の絶景遺産 第9回(全13回) 豊かな自然に恵まれた日本には、絶景の名にふさわしい、感動を呼ぶ風景が数多くあります。未来に伝えたい“絶景遺産”を美しい写真でご紹介、今改めて“美しい国、日本”をお届けします。
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プロ写真家渾身の“絶景写真”
日ごろ家庭画報本誌でクオリティの高い写真を撮ってくださっているプロフェッショナルのかたがた。さまざまな風景を目にしてきた彼らのとっておきの絶景写真は、まさに“感動もの”です。私たちが撮影する際のアドバイスもいただきました。
隠岐諸島の西ノ島【島根県】
──小林廉宜(やすのぶ)さん
「摩天崖(まてんがい)を撮影した帰り道、雲の間からいくつもの“神様光線”が見えました。運良く放牧馬が通りかかり、ちょうど光が重なるところを狙って撮れた一枚です。
見えていたのは光線と海のハイライトと馬だけ。絵画がゆっくりとスローモーションで動いているようでした。やがて馬は去っていき、光は消え、輝いた時間は終わりました」
小林廉宜さんの撮影アドバイス逆光で撮る場合、奥の景色と手前の被写体にちょうど光が当たった時を狙うのがコツです。
また、最近のカメラやスマホにはHDR(ハイダイナミックレンジ)機能が付いているので、常にオンにしておけば、人物の顔が真っ黒にならず、キレイな写真に仕上がりますよ。
〔特集〕春夏秋冬雄大な景色を旅する 日本の絶景遺産(全13回)
取材・文/土橋育子
※誌面で紹介した絶景は、季節や気象条件などにより見られない場合があります。ご了承ください。
『家庭画報』2020年7月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。