外国人著述家が愛する
“次世代に伝えたい風景”
日本に残る自然と調和した歴史ある町並みや昔ながらの民家、手つかずの原生林……。外からの目が、私たちに気づかせてくれます。それが、世界でも類を見ない、かけがえのない美しい風景であることを。
歴史ある港町と瀬戸内海の絶景
【広島県・鞆(とも)の浦(うら)】
ドナルド・キーンさん
鞆の浦の町から見た景色は、正に絶景だった。目前には瀬戸内海や島々、遠くに目をやれば四国の山が美しくそびえていた。
続きはこちら>>ブナの原生林との出会い
【長野県・黒姫山、秋田県・鳥海山】
C・W ニコルさん
もう何十年も前のこと、1960年代の日本で、私は鬱蒼(うっそう)としたブナの森を歩いていた。樹木の霊気に包まれた私の胸に、かつて経験したことのない不思議な感動がこみあげてきた。私はその場に立ちつくしたまま、頰を伝う涙をぬぐうことも忘れていた。
続きはこちら>>一目で虜になったおとぎの国のような祖谷渓
【徳島県・祖谷】
アレックス・カーさん
最初に祖谷(いや)を訪れたのは、1971年の夏だった。国内で最も急な斜面の渓谷で、田んぼを作ることもできない。人々は道路から1時間ほど歩いた斜面に茅葺屋根の家を建てて暮らしていた。霧が立ち込めた渓谷は、まるでおとぎの国のようで、私は一目ぼれしてしまった。
続きはこちら>>私を魅了した神々の遊ぶ庭
【北海道・大雪山国立公園】
ステファン・シャウエッカーさん
北海道の半分ほどの小さな国スイス出身で、広大な自然に魅せられてきた。初めて大雪山国立公園を訪れたとき、日本にこれほど大きな手つかずの自然があることに、大変驚いた。
続きはこちら>>琵琶湖の湖畔に立つと地球の声が聞こえてくる
【滋賀県・琵琶湖】
ベニシア・スタンリー・スミスさん
ずっと昔、母の反対を押し切って英国を飛び出し、インドから日本へ旅した私は2年ぶりに、アイルランド中南部にあるダーグ湖畔の田舎に移り住んでいた母を訪ねた。
続きはこちら>>●「#絶景」の記事一覧>>●「#日本再発見」の記事一覧>> ※誌面で紹介した絶景は、季節や気象条件などにより見られない場合があります。ご了承ください。
『家庭画報』2020年7月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。