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繊細な花が涼感をもたらす「ユーフォルビア」はどんな花? 今大人気の品種や栽培のコツ

2022.08.14

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365日 花散歩に出かけよう 日々、何気なく歩く道や街で出会う花や花木の名前がわかれば、もっと散歩が楽しくなります。ガーデニングエディターの高梨さゆみさんが、季節の花や花木を毎日紹介。住宅街でも見つかる身近な植物や、人気の園芸品種もピックアップ。栽培のコツも紹介します。一覧はこちら>>

ユーフォルビア



ユーフォルビア

まっ白で繊細な花がふんわり。ユーフォルビアにはこんなに優しい雰囲気の品種もあります。


■属科・タイプ:トウダイグサ科の一年草
■花期:6月〜11月
■草丈:30〜40cm

‘ダイアモンドフロスト’ は真夏に降る雪のような花



暑さがピークの中、今回は涼感をもたらしてくれる花をご紹介します。ユーフォルビアにはさまざまな形状のものがあり、なかには低木となるものもありますが、じつはいま大人気の品種‘ダイアモンドフロスト’もユーフォルビアの1種なのです。‘ダイアモンドフロスト’よりひとまわり大きな花が咲く‘グリッツ’も同様です。

ガーデンや公園などの花壇で利用されることも多く、また、個人邸の外周りの花壇で咲いている様子もよく見かけます。まっ白い花弁は細くて繊細。葉も小さいので細かな白花がよく目立ち、花がたくさん咲くとまるで花壇に雪が降っているようにも見えます。こんなに繊細な花なのに、暑さに強く初夏から晩秋まで花が咲く継続性ももっているのは本当にすごい!

涼感を求めて‘ダイアモンドフロスト’を利用するのはもちろんですが、この花にはもう一つ、どんな花とも合わせやすいという特徴があります。切り花をアレンジする際に、大きな花と花の間を埋めるのに、カスミソウのような小花をよく利用します。これはフラワーアレンジメントの用語で「クッションフラワー」と呼ばれますが、花壇の花合わせでも同様のことがいえ、‘ダイアモンドフロスト’はまさにすき間に加えるクッションフラワーとして効果を発揮します。

花壇ではどうしても脇役になりがちですが、‘ダイアモンドフロスト’のみを玄関脇の大きな鉢で咲かせているのを見かけたことがあり、これはまさに雪降る鉢植え! と感嘆しました。ちょうどカスミソウだけで作るシンプルなブーケのような印象です。ご自身で栽培する機会があったら、ぜひこのシンプルな1種植えも試してみてください。

栽培の難易度


栽培の難易度 ★☆☆☆☆

日当たりのよい場所を好みますが、明るい日陰でも育ちます。暑さに強い性質ですが、移動が可能な鉢植えの場合は、真夏だけ半日陰で管理するのがおすすめです。乾燥にも強い性質ですが、夏に雨が降らない日が何日も続いた場合は、株元にたっぷり水やりします。夏の終わりに軽く切り戻すと、秋に再び花が咲いて長く楽しめます。

【難易度】
★ 容易・初心者向け
★★ 標準・初級〜中級者向け
★★★ 少し難しい・中級〜上級者向け
★★★★ 難しい ・上級者向け
★★★★★ 栽培環境が限られる

高梨さゆみ/Sayumi Takanashi

イギリス訪問時にガーデニングの魅力に触れて以来、雑誌や本などで家庭の小さな庭やベランダでも楽しめるガーデニングのノウハウを紹介。日本、イギリスの庭を訪ね歩くほか、植物の生産現場でも取材を重ねる。
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