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ドイツ、魅惑のビール街道。5都市のブルワリーとホップの里を訪ねて

2021.11.10

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日独交流160周年──美しきバイエルンの風景を旅する ドイツ、魅惑のビール街道 第1回(全5回) ビールの醸造所(ブルワリー)が集まるドイツ・バイエルン州。ビール街道とも呼ばれるそこで出会うのは、土地土地の、個性と滋味溢れるさまざまなビール、美しい風景、そして見知らぬ旅人をも笑顔でテーブルに迎え入れてくれる優しき人々──。ヨーロッパで活躍するオペラの演出家/プロデューサー、高島 勲さんが、ブルワリーを巡って1000キロの旅をしました。

5都市のブルワリーとホップの里を訪ねて


5都市のブルワリーとホップの里を訪ねて

ホップはアサ科の多年草植物。緑のカーテンのように蔓をネットに絡ませて栽培する。高さ7メートルほどの棚がどこまでも続き、丘陵地帯を縫って走る道路はドライブやサイクリングに最適。©Hopfenland Hallertau e.V./Anton Mirwald

休暇保養地として最も人気があるといわれるドイツ南部のバイエルン州。留学生活をミュンヘンでスタートし、バイロイト音楽祭で14年働いた私にとってバイエルンはまさに心の故郷です。


オーストリアとの国境の町パッサウから北西に延びる国道85号線のおよそ500キロの区間が、1992年に観光街道「ビール・古城街道」と命名されました。沿線には280以上のブルワリーがあり、ドイツ人はもちろん、世界中のビール好きが多種多様な地ビールを求めて訪れます。

5都市のブルワリーとホップの里を訪ねて

“ビールの魂”といわれるホップ。バイエルン州のハラタウは世界最大のホップの産地。のどかな田舎で実ったホップが世界に出荷され、ビールの味や香りに重要な役割を果たす。©Hopfenland Hallertau e.V./Anton Mirwald

この「ビール街道」のほぼ中間地点に位置するフランケン地方の古都クルムバッハをはじめ、ビールを語るには欠かせない5都市のブルワリーとホップの里ハラタウ地方を訪ねました。

ドイツには今でも徒弟制度があり、醸造所の最高位の親方であるマイスターたちが1000年近く続く伝統を受け継ぎ、ビールの文化を守っています。バイエルンではビールは“飲むパン”“飲む栄養剤”などといわれますが、その奥深さと土地との関わりの強さに改めて感銘を受ける旅となりました。

5都市のブルワリーとホップの里を訪ねて

746年、テーゲルンゼー湖畔にベネディクト会修道院が建立され、1675年、醸造所が創業。「テーゲルンゼー・バイエルン公爵醸造所」のビアガーデンはビールを楽しむ人々で賑わう。©Der Tegernsee

ビアガーデンの精神はGemütlichkeit(ゲミュートリッヒカイト)


5都市のブルワリーとホップの里を訪ねて

“ビールは、麦芽・ホップ・水のみを原料とする”という「ビール純粋令」が1516年、バイエルン公ヴィルヘルム4世によって制定され、1556年には原料に酵母が追加された。ドイツのEU加盟により一部規制が緩和されたが、国内では今でもこの法律に則りビールが醸造され品質が保たれている。ドイツビールの発展はこの法律抜きにしては考えられない。

「ドイツのビアガーデンのキーワードはGemütlichkeitです」というのはドイツ本国のビアソムリエの資格を持ち、日本でビール文化の普及に携わるセバスティアン・ホヘンタナさん。

「温かい楽しさといった意味です。8〜10人掛けのビアテーブルの空いている席に座って、知らない人と一緒に乾杯したり食事したりして過ごすのが、ドイツの人たちの楽しみ方です」。ビールを巡る旅の覚えておきたい重要なポイントです。
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